南濃町の道の駅「月見の里」でヘチマのタワシを売っていた!

道の駅で売られていたヘチマのタワシ

ヘチマの実と花

小さい頃は夏になると、庭に陽射しを避けるために竹を組み立てた棚支柱に、アサガオを植えて日陰用として育てていました。

他にその支柱の一部にヘチマも植えていました。

黄色い花が咲き、実ができて大きく育ってくると、そこからヘチマが何本もだらりとぶら下がっていたことを想い出します。

秋になると茎から切り離して、水を張ったバケツに入れたままにしておくと、果肉が崩れて剥がれて繊維だけが残るのです。

その繊維を乾かして適当の長さに切ってタワシにして、銭湯などで体を洗う道具にしていました。

また他には炊事用のタワシとしても使用したものです。

また母はヘチマの根元を切った部分から沁み出てくる液を、化粧水として使っていました。

本当に効果があるのかは疑問ですが、誰かから話を聞いて、自分でも実践していたのではないかと思います。

余談になりますが、父が亡くなってから同居し始めた、明治生まれの母方の祖母の乳房は大きくて、全くヘチマのような感じだったのです。

風呂に入る時に見ると、まるでヘチマそのものじゃないかと思ってしまったのです。

でも歳が進むにつれて、ヘチマのような胸が少しずつ萎んでいきました。

子ども心になぜか寂しく感じたことを覚えています。

蟹江に戻ってきた当時は、余りヘチマが生っているのを見かけていなかったのですが、何年か経つうちに、ヘチマがなっているのを見かけるようになりました。

それまでは見れども見えずだったのでしょう。

先日ニュウナイスズメを撮るために南濃町早瀬に行こうと、国道258号線で桑名から大垣方面に向かっていました。

その途中に海津市の道の駅「月見の里」があります。

この付近は南濃ミカンの産地で、味が良いことで有名でミカンを買おうと思ったのです。

そこの地産商品が置いてある場所で、昔見ていたヘチマのタワシが売られていたのです。

何十年振りに見かけたヘチマのタワシでした。

とても懐かしく感じました。

大きさによって金額は500円と1000円になっていました。

この近辺で作っていると思われますが、今でもこうしたものを作っている人がいることに驚いてしまったのです。

売られているヘチマの説明には「天然ヘチマたわし」とあり、「お肌に優しく、ボディケアや食器洗いに利用できます。ボディケアの際、マッサージしながら洗った時の肌触りがとても心地よいです。野菜洗浄、食器洗浄、シンク汚れや焦げ落としなどにも使えます。」と記されていました。

昔はそうしていたよなぁと思ったのです。

昔、心理学者の梅津八三の作った盲聾唖の映画で、盲聾唖の子供が水道水の水を流しながら、ヘチマのタワシで茶碗を洗っているシーンを何故か想い出してしまいました。

ヘチマを見ると、小さい頃の自分を想い出すからとても不思議です。

物を介して自分の記憶を確認するのも楽しいものだと思ってしまいました。

(ウリ科 ヘチマ属)

カモ撮りこうちゃん