サカキの黒い実をやっと見かけることができた!

サカキの花

サカキの青い実

サカキの青い実

最近分かってきたことの一つに、神社にはサカキの木が植えられていることです。

神社の数が多いので、必ずあるとは言えないのですが、大きい神社ではサカキの木が植えられていることが一般的です。

サカキは「榊」と書き、木へんに神と書きます。

神が降り立つ依代(よりしろ)と考えられているようです。

サカキは照葉樹林帯に生える木なので、関東地方の沿岸地方から東海、西日本、九州にかけて生えている木です。

東北や北海道ではサカキは生えていないので、インターネットで購入するか、北海道や東北でみられるツバキなどの常緑樹などが代用として使われているようです。

先日、養老町のスーパーに寄ったら、海外からのサカキを販売していました。

外国産のサカキを手に入れることができるなら、全国でも神事用のサカキを手に入れることができるようになってくるでしょう。

私がサカキを知ったのは、岐阜県海津市の長良川と揖斐川に挟まれたところにある治水神社の境内でした。

この神社は宝暦治水(木曽三川の治水事業で、1574~1575年(家重の時代)に薩摩藩によって行われたもので自害や病死を含めて85名もの死者を出した)の鎮魂のための神社です。

春になって、その境内で白い下向きの花を咲かせている木を見かけたのです。

見た時にはエゴノキかと思ったのですが、葉の形が違っているので他の木だと思いました。

その時は木の名前が分からなかったのです。

葉の形も詳しく分からないまま、何なんだろうとずーっと思っていたのでした。

周辺には同じ木が何本の植えてあって、同じような花をつけていました。

その後、もしかするとサカキではないかと思い至りました。

神事の際に使用するサカキを境内に植えておいて、神事の際にはそれを使うのではないかと思ったのです。

すると愛西市の立田の石神社にも、南濃町津屋のスサノヲ神社や白山神社にも同じ木が植えられていました。

そこで「神社の境内には、サカキが植えられている」という規則を作りました。

必ず当てはまるという訳でありませんが、6~7割当たれば、かなり良い規則ではないかと思っています。

ただ万全と見ているのではなく、「この神社にもサカキがあるのではないか」という探検する道具になるからです。

このサカキは花が咲いて実ができると、秋には黒い実になると聞いていました。そこで8月頃からその実の様子を何度も確かめに行っていましたが、10月に行った時もまだ青いままだったのです。

いつになったら黒い実になるのかと心待ちにしていました。

12月22日に出かけてみたら、青い実が黒い実に変わっていました。

待望の黒い実を見て嬉しくなってしまいました。

そんなことも写真撮りの醍醐味だなぁと思っています。

(モッコク科 サカキ属)

カモ撮りこうちゃん