「サカキは神社の境内に生えている」という規則を作ってしまったけど!

サカキの葉

サカキの花

サカキの若い実

長良川西岸にある治水神社(宝暦治水の薩摩藩の犠牲者を悼む)に5月頃出かけて行きました。

昨年の同じ時期に治水神社の境内で白い花を咲かせている木を何本か見かけました。

一見するとチャノキの花のような感じでしたが、何の木なんだろうと気にかかっていたのです。

そこで同じ時期に出かけてみると、やはり花を沢山つけていました。

その木は常緑樹ですが、ツバキでもニッケイやヤブニッケイでもありません。

その花の咲く木の周りを見ると何本も神社の周りに植えてありました。

意図的に植えられているようです。

色々考えた挙句に、もしかするとサカキではないかと思い至りました。

サカキは神事がある時に、紙垂(しで)をつけたサカキを玉串として神前に供えるものです。

神事の際に使う玉串のためにサカキを境内に植えておくことは、とても合理的だと思われます。

サカキは照葉樹林帯に属する常緑樹なので、関東地方以南でしか生えていません。

東北や北海道では生えていないので、他の代用品を使ている筈です。

私の元同僚は天童の熊野神社の神主だった人で、サカキの代用にカシの葉っぱを使っていたようですが、神明社の神主からそれは邪道だといわれて、わざわざサカキを取り寄せて神事を行っていたと話していました。

でも実際にサカキでなければ駄目だという訳ではないらしいのです。

他の木の葉で代用することは不合理とはいえないと思います。

その治水神社、南濃町津屋の白山神社、素戔嗚神社の境内にもサカキが植えられていました。

そこで私は「サカキは神社の境内に生えている」という規則を作りました。

数日後津屋の諏訪神社ではサカキは見られず、シラカシとツバキの木を見かけました。

この規則に入らない神社もあるようです。

LOVEGREENには、「サカキという字は木片に神と書きます。お榊というのは神棚にお供えする神様の依代、つまり神様に滞在していただくためのものです。~中略~ サカキが神事に使用される由来は、常緑であることから栄える木を連想させるから、神様との境に存在する木だからなど諸説あります。冬でも緑の葉を絶やさない常緑樹は古来より、神様が宿ると信じられ、神聖視されてきました。昔はサカキが手に入らない地方では、ヒサカキやツバキやシキミなど、他の常緑樹をサカキと呼び、神事に使用していたようです。」と記されています。

神事には必ず、神事にはサカキでなくても良いようです。

神の依代になり得る常緑樹をサカキということらしいのです。

でも私が作った「サカキは神社の境内に生えている」という規則は、神社の境内を歩き回る時、とても良い道具になるのではないかと考えています。

そこでこの規則を当分使ってみようと考えているところです。

(モッコク科 サカキ属)

カモ撮りこうちゃん