南濃町の神社で見かけた植物はヒメカンアオイだった

群生するヒメカンアオイ

今年の7月の酷暑は例年にない程の暑さで、ある地域では気温が41.2度になったと言われています。

西尾張から木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)を越えた海津市まで、このところ雨が降らずに好天が続き、毎日が猛暑日になっています。

そんな中で相変わらず写真撮りに出かけています。

行く前には氷水やアクエリアスの入ったペットボトルと保冷剤を保冷バックに入れ、バックパックに詰め込んで背負って歩き回っています。

この暑さの中でも、南濃町津屋の雑木林や清水池から津屋川に入り込む用水路周辺に昆虫などが見られます。

7月初旬まではアオハダトンボ、それ以後はハグロトンボ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、オオアオイトトンボ、マユタテアカネ、ミヤマアカネなどに出会いました。

出会った時は、一期一会だと思って何枚も写真を撮っています。

そんな歩き回っている中に神社があり、境内の薄暗がりの中を歩くことがあります。

暑い中でも環境は気温も低く、凌ぎやすい独特の環境だと思います。

そんな神社が2か所ありますが、そのうちの素戔嗚(スサノオ)神社の中を歩いていて、ウバユリを見かけました。

東北でしか咲いていないと思っていたので、とても驚きました。

その数日後にその神社に行ってみると、神社の裏手にある大きなケヤキの下にカンアオイの仲間だと思われる植物を発見しました。

その葉の様子から、カンアオイの仲間だと直感したものの、その名前が何かは全く分からなかったのです。

その写真を撮って、ハードディスクに「カンアオイの仲間」と名付けて保存しておきました。

そこでフェイスブックの会員である「山野草・雑木・雑談を楽しむコミ」に写真を投稿して教えて貰おうとしました。

「神社の薄暗い大木の下に群生していました。カンアオイの仲間ではないかと思うのですが、分かりません。ご存じの方があったら、是非教えてください。」と投稿すると、すぐに「見た目ではヒメカンアオイかな?ギフチョウの幼虫の餌、養老山脈麓の神社と思いますが、こちらではギフチョウは見られませんね。」と反応がありました。

これをきっかけに、ギフチョウの棲息範囲や生態についての情報が何人かの人から提供されました。

その日と翌日の間に47名が「いいね」の反応がありました。

なぜこんなに多いのか分かりませんが、ギフチョウとカンアオイなどに興味や関心がある人が多いのではないかと思われます。

中には幼虫を育てて、その食草のヒメカンアオイを探しに行ったという人までいたのです。

投稿者の中に、東海自然遊歩道の造成でギフチョウがいなくなってしまったという話がありました。

ここでも動植物と人間の共生を考えない、人間本位の在り方の話になったのです。

地球は人間だけのものでなないのにと、いつも思ってしまいます。

(ウマノスズグサ科 カンアオイ属)

カモ撮りこうちゃん