道路にあったイシガメの死骸の甲羅の甲板が剥がれていた!

甲羅の甲板が剥がれているイシガメの死骸

真ん中の甲板が剝がれかかっているイシガメ

イシガメの幼体

イシガメの色々

蟹江周辺では三種類のカメを見かけます。

ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、イシガメです。

一番多いのはミシシッピアカミミガメで、昔は縁日などでミドリガメとして売られていました。

そのミドリガメが大きくなって飼えなくなってくると、近くの川や池に放したのです。

その子孫が増えて、用水路や川周辺には沢山棲息するようになりました。

その次にクサガメを時々見かけます。

腹は黒く、甲羅には三つの峰(キール)があって近づくと臭く、そこでクサガメという名が付いたという話を聞いたことがあります。

実際このクサガメを自宅の庭のプリバケツに入れておいたところ、確かに臭かった記憶があります。

このクサガメは十八世紀に日本に入ってきたようです。

既に三百年も日本に棲んでいることから在来種と思ってしまっても仕方ないカメです。

最後がイシガメですが、このカメが野生で生きている状態で見かけたのは、ここ二年ほど前からです。

殆ど見かけなかったので絶滅していると思っていました。

このイシガメの数が一番少ないのではないかと思われます。

日本在来のカメです。

蟹江周辺で初めてイシガメを見たのは、津島市鹿伏兎町の東西に走る用水路でした。

この用水路は日光川に繋がっています。

この用水路には、かなり多くのミシシッピアカミミガメが棲息していて、その様子から、全てがアカミミガメだと思い込んでいました。

水が引いた時に用水路を見ていた時に、アカミミガメとは雰囲気が違うカメを見かけました。

首には赤い紋がなく、しかも背中に三つの峰(キール)がないのです。

しかも目が黒いのです。

瞳孔を取り囲む虹彩が黒いのではないかと思われます。

しかも甲羅の甲板の一つ一つが大きくなっています。

その様子からイシガメではないかと思ったのです。

そのイシガメらしい甲羅の甲板の二か所が剥がれているのを見かけました。

多分病気になって剥がれているのかと思ったのでした。

その前に永和の沼から雑木林に向かう農道で、カメの死骸を見かけました。

すると、その死骸の甲羅の甲板が半分ほど剥がれているのを見かけたのです。

それを見てとても驚きました。

甲羅が剥がれるとは思っていなかったからです。

用水路で見かけたイシガメの甲羅の甲板が剥がれている理由は何なのか、分からないままでいましたが、ある時にこれはバッタやアメリカザリガニと同じように脱皮の途中ではないかと考えるようになりました。

小さいイシガメが大きくなるにつれ、その甲板も大きくなっていくと暗黙に考えていたのですが、成長につれて、甲板が剥がれて再生するのではないかと思うようになってきました。

先日海津市森下の叢の遊歩道でも、甲羅が半分無くなっているイシガメの死骸を見かけました。

死ぬと甲羅の甲板が剥がれるんだなぁと思ったものでした。

(イシガメ科 イシガメ属)

カモ撮りこうちゃん