カラスノエンドウでも白い花を咲かせたものを見かけた!
白いカラスノエンドウ
普通のカラスノエンドウ
カラスノエンドウといえば、すぐにマメ科を思い浮かべます。
その次に同じ仲間のスズメノエンドウ、カスマグサという小さな花を咲かせるマメ科の花を連想します。
それに加えて、春になるとカラスノエンドウの先に近い茎にアブラムシが沢山ついて、その汁を吸っている光景を想い出します。
ある場所では一面にアブラムシがついたカラスノエンドウを沢山見かけることがあります。
その中を怪獣を思わせるテントウムシの幼虫が歩き回って、そのアブラムシを食べているのを見かけます。
またテントウムシも歩き回っています。
カラスノエンドウは、アブラムシとテントウムシの生死をかけた戦いが行われる場所になっているのです。
カラスノエンドウは越年草で、秋の頃に既に、緑の葉を出して群生しているのを見かけます。
でも背は低くて何とか生きている感じです。
それが春の暖かい陽ざしを受けるようになるとどんどん大きくなり、背も高くなって赤紫の花を咲かせるようになります。
叢のどこでも見かける程、沢山生えています。
自宅の放置したままの庭でも、カラスノエンドウが花を咲かせているのを見かけるほどです。
そんなに沢山咲いているカラスノエンドウですが、これまで白い花を咲かせているのを見かけたことはありませんでした。
本来の色と違って、白い花を咲かせているのを見た植物にはツユクサ、ホトケノザ、ツリフネソウ、ノアザミ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリなどがあります。
これらは、本来のアントシアニンなどの色を出す色素を形成するプロセスに障害が起こって、白い色素になってしまった可能性があります。
そうした白い花になる条件が何なのかはよく分かりませんが、周りの環境や気候などの条件なのかも知れません。
先日4月20日に、海津市のハリヨ公園にでかけて駐車場の周りの叢を歩いていたら、そこで白い花を咲かせているカラスノエンドウを見かけました。
同じ茎には何個もの白い花が咲いていました。
こんなことは初めての経験でした。
他の植物に比べて、見かけているカラスノエンドウの数を考えると、白い花になる確率はかなり低いのではないかと思われます。
それに較べると、オオイヌノフグリの場合には、白い花をよく見かけます。
色素を形成する経路が障害を受けやすいのか、経路の変更が起きやすいからかも知れません。
他にも、白い花を咲かせる植物があると思われるので、写真撮りの際に、じっくり見てみようと考えています。
(マメ科 ソラマメ属)
カモ撮りこうちゃん