白っぽいムクドリを初めて見かけた!

見かけた白いムクドリ

普通のムクドリ

先日弥富市の宝川土手を歩いていて、土手に生えているナンキンハゼの木に、白っぽいムクドリを見かけました。

通常は灰色っぽい羽で嘴と足は橙色なのですが、このムクドリは白っぽい羽でした。

嘴は他のムクドリと同様に橙色だったのです。

昔学生の頃、仙台の文化横丁のある店の前に、籠に入れられた白いカラスを何度も見かけたことがありました。

アルビノなんだろうなと思っていたのです。

今回見かけた白っぽいムクドリは、写真に撮ってみると、羽が少し茶色っぽく見えるのです。

真っ白ではなさそうな感じでした。それについて参考にできそうな資料を見つけました。

「いきもののわ」の「カラス博士の研究余話」には「白いカラスには、2タイプあります。1つは全身が白いタイプ、そしてもう1つが程度は様々ですが、部分的に黒色の羽が見えるタイプです。前者は完全アルビノ(白子)、後者を白変種と呼びます。黒いカラスが白くなる原因は遺伝子です。普通のカラスが黒いのは、メラニンという色素の生合成に関わる遺伝子が正常にはたらき、全身の羽毛にメラニン顆粒があるからです。一方、完全アルビノガラスはメラニン顆粒を作る遺伝子がないため、真っ白になります。もう1つのタイプ・白変種では、メラニンを合成する遺伝情報はありますが、色素が減少あるいは少ないことが原因です。これまで見られた白いカラスは白変種の方が多く、一軒、全身が白く見えても、よく観察すると目が黒かったり、脚が黒かったりします。完全アルビノは目の奥も色素がなく、奥の血管が透けて見えます。」と記されています。

カラスとムクドリの違いがあることを考慮しても、今回見かけたムクドリの羽の様子や嘴の色合いなどを見ると、白変種なのではないかと思われます。

基本的な仕組みは、カラスもムクドリも同じではないかと思われるのです。

いつもこうやって定点観測地を歩いていると、季節の変化と共に、意外な出会いがあることにも喜びを感じてしまうのです。

(ムクドリ科 ムクドリ属)

カモ撮りこうちゃん