鳥たちの増減に関わる人間の関与は考えなくても良いのか!
養殖池のテグスにかかった水鳥
大群になってきたカラス
飛島村は金魚養殖が盛んで、隣の弥富金魚が日本三大生産地の1つのこともあって、ここかしこで金魚の稚魚を孵化させて金魚にまでする養殖池が存在しています。
飛島村三福周辺でもその養殖池がいくつもあって、金魚を育てています。
でもだんだんその養殖をする生産者が少なくなって、放棄されている池も多数あります。
養殖池は金魚の成長に合わせて池を交換しながら育てていくらしく、これまで使っていた池は消石灰で消毒して、次の年にまた使うらしいのです。
するとその期間は放棄池となります。
金魚を育てていると、魚を主に餌にするサギやカモ類が食べにやって来ます。
それを防ぐために横にはネットを張り、池の上面にはテグスを幅5~10センチほどの間隔で張って、鳥たちの侵入を防ぐ手立てをとっています。
そうした手立てをとっても池に侵入している鳥たちがいます。
そしてそのテグスの間隔を押しのけて外に出ていくサギも見かけます。
それでもテグスの仕掛けにひっかかっている鳥たちを何羽か見かけました。
ひっかかった鳥たちはずーっとそのままで、死骸は枯れていきますが、翌年まで放置されています。
最初それは他の鳥たちへの見せしめや警告のためかと思っていたのです。
そこに住む犬の散歩をしている高齢者と話した時に、片付けると鳥獣保護法にひっかかるからだと聞きました。
勝手に鳥たちを処分することはできないというのです。
もしそうすると役場から違法行為だと指摘されるというのです。
鳥たちには、養殖池の金魚は人間の都合で捕ってはいけないだけで、鳥たちは餌があるからそこに来るというだけの話です。
最近、飛島村でも弥富市海屋でも、カラスの数が多くなって他の冬鳥などの野鳥をみることが少なくなってきているように思います。
カラスは集団で行動し、猛禽類のタカなども追っかけ回します。
カラスの多さが、他の鳥たちの数のバランスを崩してしまっているようです。
こうしたカラスの増加の要因は、大型農業化による耕作の仕方などによると考えられます。
トラクターで畑をひっくり返すことで餌をとりやすくなり、雑食性のカラスなどが増えてきた、その結果、他の鳥たちや冬鳥たちが棲息できなくなっている可能性があると思うのです。
鳥の増減の変化を、獲ってはいけないという鳥獣保護法でそのまま放置することは本当に鳥の生存や棲息の在り方を守ることになるのか、とても疑問です。
これは蟹江や藤前干潟で見られるカワウの数の多さでも同じです。
こうした鳥の増減に関与しているのは、人間の行為によることが大きいように思います。
どうしたらどの鳥たちも棲息する環境が人間が作れるのかと考えなければならないと思ってしまいました。
カモ撮りこうちゃん