1月になって、カキの実に集まる野鳥たち
カキを啄むカラス
カキを啄むツグミ
カキを啄むムクドリ
カキを啄むヒヨドリ
野鳥たちは一年中餌をとりながら生活しています。
食べることが生きることだということです。
その食べ物ですが、どんな食べ物でも食べているかというとそうではなく、好きなものから食べていきます。
そうした餌がなくなると、仕方なく次に好きな物を食べて冬越しをしているようです。
そんな食べ物の中で、どの鳥も好きな食べ物の中にカキがあります。
カキは12月頃になると熟れ始めます。
するとそれを狙って野鳥たちが集まってきます。
そのカキですが、木によって熟れる時期が一斉ではなく、少しずつ時期をズラしながら熟れていきます。
だからかなりの期間啄むことができます。
また最近では生りだしたカキを食べないままで放置している民家がほとんどで、それが結果的にはこうした野鳥たちの冬越しを助けていることに繋がっているようです。
先日、1月初旬に弥富市宝川の土手を歩いていたら、川の反対側にある用水路の向こう側にあるカキの木に野鳥が来て、カキの実を啄んでいました。
そこにはカラス、ムクドリ、ヒヨドリ、ツグミなどがやってきていました。
どの野鳥もカキが大好物のようです。
人間でも熟れたカキは美味しいと思うので、多少渋があっても、彼らにとっては冬を生き抜くために必要な食べ物です。
それまで見かけていなかったツグミも見かけました。
この時期になると、大陸を渡って日本にやって来ます。
ツグミは1月末くらいからよく見かけるようになり、4月半ば過ぎまで見かけることができる冬鳥です。
そのツグミが餌取りしていました。
こんな食べ物としてのカキも2月の半ばを過ぎるとなくなってしまいます。
すると今度はナンキンハゼやセンダンの実などを食べて生き延びていきます。
この時期にカキがまだ生っているのは、野鳥たちにとって幸運なのだろうなと思ったものでした。
カモ撮りこうちゃん