ハイイロチュウヒのフェイスブックへの投稿から考えたこと

11月24日に見かけたハイイロチュウヒ

先日岐阜県海津市でハイイロチュウヒを見かけました。

今年1月にも蟹江や飛島村でも見かけました。

ハイイロチュウヒは冬鳥として日本にやってくる猛禽類です。

オスの灰色の体と第一風切の黒のコントラストが美しく、写真に撮りたくなるのも頷けるところがあります。

蟹江で見かけた時にはハイイロチュウヒではないかとフェイスブックの「鳥見」サークルに投稿して、コメントを貰いました。

ハイイロチュウヒだと教えて貰いました。

今回は偶然に飛翔している様子を撮れたので、それも海津市のある地名をつけて投稿したのです。

すると、地名が特定されて、写真を撮るために人が集まる可能性があるので、具体的な地名を入れるのは控えた方が良いとのコメントを貰いました。

それに対して、私が「コメント有難うございます。私なりに考えて示しているつもりでした。私が歩いているところは8年位通っていますが、誰一人として出会っていません。かなり広い範囲で、人が行かないような場所なので、場所の同定は難しいと思っています。おっしゃる通りこれからも気をつけたいと思います。有難うございました。」と応えました。

するとその人からは「いいね!」が返されました。

するとフェイスブック上ではなく、別の人からも個人宛に地名について、同じような意見がありました。

他の鳥では、場所が特定されることがありそうなのに、こうしたコメントはないのですが、きっとハイイロチュウヒは見かけるのがとても珍しい希少な鳥だからだと思われます。

フェイスブックの「鳥見」サークルに投稿している写真を見ると、その多くは綺麗に撮ったものが掲載されていることが多いのです。

私はその鳥の習性や生態に興味があるので、写真が少しボケていても、その鳥であることが分かれば良いと思っています。

そこでどんな時期にどこの地方で、その鳥が見られたかは大きな情報なのです。

その観点からすると、愛知県や岐阜県で見られたという情報では、その鳥の情報としては不足しています。

どこで見られたかは、私にとって重要な情報ですが、綺麗な写真だけを撮りたくて集まる写真家に知られると、生態を壊されて鳥たちが安心して棲息できないことになります。

一種のジレンマです。

パンダが可愛いといって写真や追っかけをする人たちが多くいますが、本来パンダは、四川省の山奥でクマが進化して、パンダになったと考えられます。

その結果食べ物もそこに生えていたササなどを食べるように変化してきたのです。

ササの栄養の貧弱さから、小さい赤ん坊を産むようになったと考えられます。

パンダが可愛いとだけに反応する人の中には、最近「リーリー」と「シンシン」というパンダが中国に返還されていくときに、羽田空港まで見送りに行くほどでした。

これと同じことが、ハイイロチュウヒの場合にも生じているようなのです。

可愛いから生態や習性などへ、彼らの生き方を理解するように、どう変化させられるかが問題のように思われてなりません。

カモ撮りこうちゃん