今年も10月初旬にノビタキが同じ場所にやってきた!
杭にとまるノビタキ
珍しく電線にとまったノビタキ
春に渡りの途中に決まった田んぼに寄るオグロシギの群れ
ここ何年間の観察では、10月初旬にはノビタキを見かけるようになります。
それも半月ほどのことで、その後は見かけなくなります。
きっと南に移動して行くのだと思います。
見かける場所はいつも決まった田んぼです。
他の田んぼでは余り見かけません。
初めのうちは、田んぼの刈り取り後の田んぼは餌である昆虫やその幼虫を見つけやすいからではないかと考えていました。
ところが今年はまだ稲刈りが終わらずに、稲穂が垂れ下がったままの同じ田んぼ周辺にいるのです。
田んぼの端のプラスチックの杭や田んぼの中のヒレタゴボウやクサネムの枝にとまっています。
このことから、ノビタキは保守的な行動戦略をとっているように思えます。
南に移動する中継地として、永和の北側にある、この田んぼにしか寄らないことを毎年繰り返しているようなのです。
これは春に飛島村で見かけたオグロシギでも同じでした。
飛島村の広い田んぼのある一角の田んぼにしか寄らないです。
その田んぼの周辺で過ごした後、北に移動しきました。
ノビタキでもオグロシギでもその場所が安全だったから、その場所にまたやって来るという戦略を採っているように思えるのです。
プラスチックの杭などにとまっていたノビタキはそこから飛び立って、田んぼの端に降りていきます。
じっと待っていると飛び上がってきて、同じく杭か、近くの植物の茎にとまります。
このような行動を何度も繰り返します。
杭にとまって餌を探し、餌を見つけると田んぼの端に降りるようなのです。
私が観察する時刻は大体お昼過ぎなので、餌を採る時刻なのかも知れません。
そんなことからノビタキの写真は殆どのものが杭や植物の茎や枝にとまっているものばかりです。
大きな木の枝とか電線にとまることはないのかなぁと思っていたのですが、1回だけノビタキが電線にとまっている写真を撮りました。
やはり電線にもとまることもあるのだなぁと思ったものです。
鳥は一見すると同じ姿形に見えても、行動や習性が随分違います。
その習性や生態を学んでいくと、種の違いを知ることがよりできるように思われます。
皆さんも是非、鳥の名前だけでなくその習性や生態などを知って、鳥の行動の面白さを理解して貰えたら嬉しい限りです。
(スズメ目 ヒタキ科)
カモ撮りこうちゃん