自宅の庭にコムラサキが生えて、花が咲き実が出来た!

7月15日 花が咲き出す

8月7日 緑の実

8月25日 白と薄紫の実

9月13日 紫色になってきた実

9月16日ベニイトトンボがとまる

9月22日 紫色になった実

自宅の狭い庭に何年も前からムラサキシキブが生えています。

自宅に置いてある水槽代わりの30個位のプランターに準絶滅種のベニイトトンボが発生しています。

そこで庭をなるべき手を入れないようにして放置しています。

その庭に、色々な種が風や鳥たちに運び込まれているらしく、色々な植物が生えるようになってきました。

もともと生えていたドクダミ以外にも、カラスのエンドウ、タネツケバナ、オニタビラコ、クワグサ、イノコヅチ、イヌタデなどの野草の他にナンテン、タカサゴユリなども生えるようになりました。

その中にムラサキシキブも入っています。

このムラサキシキブは天童周辺の山や民家の庭先で見かけていたものに比べると、やや低木で小振りなのです。

庭には3本が生えていて、夏に入ると、薄い赤紫の花をたくさんつけ、10月に白い実が薄い赤紫色に変化してきます。

実の数はかなり多くなります。

鳥たちによって運ばれてきたものと推測されますが、このムラサキシキブは小振りなのでコムラサキといわれているものだと思われます。

蟹江周辺では畑の隅や善太川の土手などでこの実がなっているのを見かけます。

でも大きなムラサキシキブは見かけません。

コムラサキと言うと、すぐチョウのコムラサキを想い出してしまいます。

オオムラサキは国蝶ですが、コムラサキはヤナギの葉が幼虫の食草なので、川沿いでよく見かけるチョウです。

その表翅の色合いが陽の当たり具合で紫色に見えるのです。

色合いの綺麗なチョウです。

同じ名前でも示す対象が違うのですね。

2024.10.2の中日新聞にコムラサキの記事が載っていました。

「光る実へ 平安の薫り」というタイトルで「実りの秋の始まりに、まるでブドウのような薄紫色の実を見つけた。直径3㍉ほどのつぶらな実をつけるのは日本原産の低木『コムラサキ』だ。たおやかなたたずまいに和の趣を感じられる。近縁種の『ムラサキシキブ(紫式部)』より小ぶりなので『コムラサキ』と名付けられた。『コムラサキシキブ』で流通することも多い。平安時代の作家の名前はインパクトが絶大だ。花言葉は『気品』や『知性』が選ばれ、ここにも紫式部の影響が感じ取れる。6月頃に実と同じ薄紫色の小さな花を多数咲かせ、やがて薄緑色の実となる。その実は秋になるにつれ、だんだん紫を深めていく。英名や学名も『美しい果実』の意味を持つ。和の美しさは世界にも通じるのだろう。」と記されています。

またその分布については「シソ科ムラサキシキブ属。本州以南に分布する落葉低木。盆栽や生け花でも人気がある。ムラサキシキブの名前の由来は諸説あり、紫色の実が茂る『紫茂実(しげみ)』、実が敷き詰めたようにつく『紫敷き実』から来ているともいわれる。」と記されています。

今のところは鳥の糞から種が落ちて生えたと予想しています。

確かに風情が感じられるコムラサキだなぁと思ったものでした。

(シソ科 ムラサキシキブ属)