コガモは予想通り10月初旬に木曽川に来ていた!

木曽川にやってきたコガモがカルガモと一緒に杭にとまる

堰に集まって来たカルガモ

木曽川で見かけたホシハジロ

コガモは毎年カモ類の仲間のうち、一番早く越冬のために西尾張にやってきます。

河口近くの木曽川は木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が並んで流れ、その西側に養老山地があります。

地質学的には名古屋城がある熱田台地が盛り上がって、それで西側の地層が押されているらしいのです。

ところが養老山地があって、それ以上に西側には行けない結果、木曽三川は狭い範囲に平行して流れるらしいのです。

このまま何万年も経てば、もっと接近する可能性があります。

コガモは川伝いに越冬地にやってくるようなのです。

木曽川はその川の一つで、川には堰があって、コンクリート杭が沢山あり大きな丸い石が並んでいて、川の真ん中近くまでできています。

その近くには砂が溜まって、砂浜になっています。

木曽川の洪水や大水を調整する役割をしているようです。

私の予想では、ここまで来たコガモたちはしばらく過ごした後、それぞれの家族に分かれて、毎年過ごしている中小河川に移動しているのではないかと思われます。

というのは、今の時期には日光川、宝川や善太川ではまだ見かけていません。

11月を過ぎるとこれらの川でコガモを見かけるようになります。

そんな時間的なずれがあることも予想通りなのです。

今回見かけたコガモの群れにマガモは混じっていませんでした。

マガモはコガモよりも遅くやって来るようです。

2月末から3月になると、今度は同じ木曽川のコンクリート杭にはマガモしか見かけません。

コガモは見かけないのです。

というのはコガモが営巣地に帰るのは4月下旬から5月初旬だからです。

マガモは遅く来て、コガモより早く営巣地に帰るのではないかと予想しています。

ところで今回、木曽川でカルガモを多数見かけました。

カルガモは春になると田んぼ、用水路、沼や中小河川で営巣と産卵育雛をします。

秋になると川に集まってきます。

なぜか毎年同じ様子を見かけるので、海を越えてやってくるカモ類とは違うものの、やはり越冬場所は川らしいのです。

カルガモの様子を見て、コガモ、マガモやオカヨシガモなどは安心しているように見受けられます。

コガモが10月初旬に木曽川に来るのは、ここに大群でやってきて、旅の疲れを癒してから、中小河川に分散していく前の様子ではないかと考えています。

これから少し経つとコガモがいなくなって、次にマガモやヒドリガモなどの群れが木曽川にやって来るのではないかと予想しています。

因みに今回、木曽川でホシハジロの小群も見かけました。

ホシハジロもこの時期にやって来るのですね。

いろいろと予想しながらカモの仲間を観察するのも、楽しい作業なのですね。本当かなー。

(カモ目 カモ科)

カモ撮りこうちゃん