今年のベニイトトンボの終見日は9月26日だった!

9月26日に見かけたベニイトトンボ(終見日)

9月16日に見かけたベニイトトンボ

ベニイトトンボの色々

ここ8年ほど、自宅の狭い庭でベニイトトンボが羽化しています。

蟹江町内では他で見かけたことがないので、自宅の庭だけで生息しているようです。

その理由はホームセンターで買ったアナカリス(オオカナダモ)の茎に、卵が埋め込まれていたのではないかと推測しています。

最初の数年は数匹だけ見かけていましたが、だんだんと数が増えてきて、今年は150匹くらい羽化したのではないかと思われます。

昨年は100匹位だったので、今年はそれよりは多い感じでした。

自宅の庭は手入れせずに放ってあります。

プラスティックのプランターの底の穴を粘土で埋めて水槽にしたり、発泡スチロールの箱を水槽にしたりして、合計で30個以上が置いてあります。

水が少なくなるとホースで水を足しているだけです。

昨年(2023年)のベニイトトンボの初見日は6月6日でした。

今年の初見日は6月3日でした。

それから羽化する数が増えて、羽化の最盛期は7月半ばだったように思います。

その時には、庭でオスを10匹くらい見かけたことが続きました。

オスは体全体が赤く、縄張りを作るので目立ちますが、メスはなかなか目にしません。

オスとメスが羽化している数が同じだとすると、その頃は同じ数のメスも羽化しているはずです。

メスは普通草の陰の茎などにとまっているので目立たないことが多いのですが、連結態になって産卵しているペアが3組位いることもありました。

昨年の終見日は9月6日位でした。

大体3か月位見かけることが出来ました。

ところが今年はその終見日が9月26日だったのです。

こんなに遅くまで見ることが出来たのは初めてでした。

今年は3か月半以上も見かけたことになります。

今年はそれに加えて、庭のクモの巣にひっかかったものや、水槽の水面で死んでいる個体を何匹か見かけました。

こんな小さい庭でも、生死をかけた世界があるんだなあと思ったものです。

どのトンボも環境の変化に対応して、時期をズラしながら羽化させています。

ですが、6月初旬や9月26日では、交尾する対象のメスがいない可能性があります。

自然はそうした無駄も含めた、子孫を繋ぐ戦略を採っているように思えてなりません。

来年も6月初旬にベニイトトンボが羽化してくれることを期待している自分がいます。

来年も見られるかなー。

(イトトンボ科 キイトトンボ属)

カモ撮りこうちゃん