オオスカシバの幼虫をクチナシの木で見かけた!
クチナシにとりついたオオスカシバの幼虫
オオスカシバが吸蜜する
ホシホウジャクが吸蜜する
オオスカシバは小さい頃から見かけていた蛾(ガ)です。
夕方に庭のオシロイバナの花に飛んで来て、ホバリングしながら吸蜜していました。
幼い頃の想い出と繋がっています。
九年前に蟹江に戻ってからも、夏には永和の沼で咲いているヒャクニチソウに飛んで来て吸蜜しているのを見かけます。
他にはオオスカシバよりは小振りのホシホウジャクも飛んできます。
このホシホウジャクは吸蜜する際には、花から離れた空中にホバリングしながら長い口吻を伸ばして吸蜜します。
それに比べるとオオスカシバは、花の端にはばたきながらとまって吸蜜していることが多いようです。
口吻の長さがホシホウジャクよりは短いようです。
またオオスカシバは、初夏から盛夏にはよく見かけますが、秋になって見かけることは殆どありません。
ホシホウジャクはというと10月下旬まで見かけることがあります。
この2種のスズメガの仲間は生息期間にずれがあるようです。
今回「続 私の動物体験記」を書いて贈呈した知人のうち、お礼状に小さい頃にオオスカシバの幼虫を捕って遊んだという人がいました。
先日弥富市の三ツ又池公園に写真撮りに行きました。
本来の目的は木の「タブノキ」の仲間探しでした。
道路の駐車帯に車を置いて歩き出すと、すぐにマテバシイがありドングリがなっています。
そして次に移動しようと思って下を見ると、クチナシの木があり、その葉っぱに食べられた跡が沢山ありました。
しかも黒い糞らしいものも沢山残っていたのです。
そこでオオスカシバの幼虫がいるのではないかと思い、よく見ていると、最初に見かけたのは、小さい幼虫でした。
移動しながら見てみると、かなり大きな幼虫が葉に取りついていたのです。
ここのクチナシの葉は瑞々しい青さがあって、食べたら美味しいだろうなと思ってしまうほどです。
その幼虫を見ると、尻尾の方に角のようなものがついています。
これはスズメガ特有の特長のようです。
その後園内でタブノキを見かけました。
標識も付いていたので間違いはないようです。
これまでタブノキではないかと思っていたものと同じ特長を持っていたので、タブノキが少し分かってきたかも知れません。
またオオスカシバの幼虫はクチナシの葉が食草だと知っていましたが、実際にクチナシの葉を食べている幼虫を見かけたのは初めてで嬉しくなりました。
ただオオスカシバは夏の季節に2回は発生するらしいのです。
9月に入ったこの時期に小さい幼虫や大きい幼虫を見ると、今年中に羽化するのか、来年まで蛹で暮らすのか、疑問に思っているところです。
どちら何でしょうか。
(スズメガ科 オオスカシバ属)
カモ撮りこうちゃん