ヒナギキョウにモンシロチョウが集まっていた!

ヒナギキョウ

ヒナギキョウの蜜を吸うモンシロチョウ

蟹江に帰ってから、初夏の頃にブルーの小さい花をつける植物を何種類か見かけるようになりました。

その一つはまるでキキョウのような花なのです。

最初は小さいキキョウではないかと思ったほどでした。

どうもそれがキキョウソウという名前だと後から知りました。

その後長良川や木曽川の土手を歩いているとそのキキョウソウのような花をつけているのに、茎が何本にも分かれてカスミソウのような感じで、先端部にやはりブルーの花をつけている花を見かけるようになりました。

最初はキキョウソウだと思い込もうとしましたが、雰囲気が全く違うのです。

色々調べてみるとヒナギキョウのようです。

「三河の植物観察」には、「キキョウ科 ヒナギキョウ属。高さ20~40㎝。多年草。日当たりのよい道端。分布は在来種で本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ネパール、~中略~ ベトナム、インドネシア、フィリピン、ニュウーギニア、オーストラリア、ニュージーランド。ヒナギキョウ属は日本には1種だけ。和名のキキョウに似て小さいことから。道端でよく目にすることができ、花期が長く春から秋まで見られる。茎は稜があり、細く、根元で枝分かれする。葉は互生し、根元の葉は無柄~長さ7㎜以下の短柄、落ちやすい。~中略~ 花は頂生ときに側生、長さ10~20㎝の長い花茎の先に1個ずつ花をつける。花冠は長さ3~12㎜、広鐘形、5裂する。まれには4裂の場合もあり白花も見られる。萼も5裂し、裂片は披針形。雄しべ5個。花柱の先は3裂する。子房下位。蒴果は直立し、長さ3~8㎜、萼裂片が残り、熟すと上部が3裂する。種子は長さ0.3㎜、黄褐色~暗褐色、平滑。2n=36、72。キキョウソウやヒナキキョウは帰化種。キキョウソウ属であり、閉鎖化をつける。蒴果は側面に穴が開き、種子がこぼれる。タニギキョウは山地の木陰などに群生し、花が白色。葉が卵円形、葉柄が長い。」と記されています。

帰化植物と思い込んでいたのに在来種だったこと、昔山形の林道脇で撮ったタニギキョウもキキョウ科だったことに驚いてしまいました。

数日前に弥富市のこどもの国にクロイトトンボの写真を撮りに出かけました。

園内に草刈りした広い叢がありました。

そこにはシロツメクサが沢山咲いていて、モンシロチョウが舞っていました。

花にとまって蜜を吸っているようでした。

その北の方にはヒナギキョウがたくさん咲いていました。

そこにたくさんのモンシロチョウが舞ったり蜜を吸っていました。

シロツメクサよりはその数が断然多かったのです。

シロツメクサよりはヒナギキョウの方が、密が甘いのか量が多いのかもしれません。

動物には餌となる食べ物に好き嫌いがあるのは、やはり本当なんだなぁと実感したものです。

(キキョウ科 ヒナギキョウ属)

カモ撮りこうちゃん