川にプラスチックゴミが捨ててあることの再考
日光大橋付近のヨシ原のプラゴミ
日光川河口付近のプラゴミ
善太川の河口付近のプラゴミ
2021.8.29づけのblog「ヨシ原に集まる大量のプラスチックゴミで考えたこと」で日光川や善田川河口のヨシ原に大量のプラスチックゴミが落ちていることを書きました。
これらのゴミはそこで捨てられたのではなく流されて集まってきたのです。
雨や台風で増水して流されてきたものが、ヨシ原やその付近の流れが滞留している場所に集まってきたのです。
善田川と日光川の河口の合流点付近のどちらの川のヨシ原にも大量のプラスチックゴミが散乱しています。
善田川の上流はコンクリートの護岸になっているので、ゴミは合流点付近に集中しています。
日光川はその上流の日光大橋付近のヨシ原でもたくさん散乱しています。
上流の護岸に沿ったヨシ原付近にもゴミが捨ててあります。
増水して護岸上に溢れて置き去りにされたようです。
日光川も善田川も2級河川で、日光川は延長41㎞、善田川は12㎞で長さから言えば断然日光川の方が長く、プラスチックゴミの量も日光川沿いの方が多いように思います。
プラスチックゴミと書きましたが、ペットポトル単独ではなく、ポリ袋にゴミを入れて捨てられているものも多いのです。
これらは意図的に川に捨てたようです。
また冷蔵庫、タイヤやフトンまで捨てられています。
日光川の日光大橋付近のヨシ原では、そのゴミを集めている人を見かけます。
ごみの清掃をしているかと思うのですが、中には利用できる価値のある宝探しをしている風情の人もいます。
日本人には「水に流す」という概念があって、喧嘩しても「水に流せば元通りになる」と思っている人が多いようです。
実際に私たちは手洗いしたり、トイレで糞尿を流しています。
これもみな水に流しているのです。
実際は微生物によって分解してもらって自然に帰っているのですね。
その「水に流す」は微生物の働きがあってこそ誤りにはならないのですが、プラスチックゴミはそうはいきません。
こんな違いをどの人も共有できていたら、こんな光景を見ることはないのにと思ってしまいます。
似たようなことにトイレットペーパーがあります。
トイレットペーパーは繊維(セルロース)が短いので、水に落とされるとすぐ繊維が分かれます。
ところがティッシュペーパーは繊維が長いので、トイレで使うと分解しないで固まって、トイレを詰まらせる原因になります。
同じ白い紙だからといって性質が全く違います。
そんな違いをどのくらいの人が分かっているのでしょうか。
こんなプラスチックゴミが散乱しているヨシ原でも冬になるとオオジュリンやジョウビタキを見かけます。
夏になるとオオヨシキリがヨシ原で鳴いています。
何か不条理な感じがしてならないのはなぜでしょう。
カモ撮りこうちゃん