ツユクサの仲間 イボクサを見つけた

青い花が咲くツユクサは身近にあって、少年時代の想い出と繋がっています。

花を指ですり潰して青色にしたことが何度もありました。

水で流すと簡単に取れますね。

ツユクサの変わり種を探している途中に、畦とイネの間に生えているイボクサを見つけました。

花の色合いは白っぽく、先端が薄い赤紫で、なかなか魅力的な花です。

調べてみたらツユクサ科の仲間でした。

葉の形はツユクサと同じなので、ちょっと見にはツユクサの雰囲気を持っています。

ツユクサとの違いは、茎を横に延ばしてランナーのように這いながら、葉を出し花を咲かせていくところです。

水田の縁で増えていくのに最適な生き方をしているのです。

自宅の庭のハスを育てているプランターにも、イボクサが生えています。

イボクサはその汁をイボにつけると取れるところから来ているようですが、実際には取れません。

こうした生態の特長から、田んぼの除草の対象となっています。

除草剤を撒いたり、稲刈り後に土を掘り返して種の発芽を妨げる方法が行われています。

イボクサの繁殖力とその生態から考えると、完全に除草するのは難しそうです。

田んぼの放棄地では、年ごとにイボクサが繁茂して範囲を拡大していくのを見かけます。

このイボクサは午前中に花を咲かせ、午後になると萎んでしまします。

花の儚(はかな)さという点ではツユクサと同じです。

だから美しく感じるのかも知れませんね。

他にツユクサの仲間にトキワツユクサがあります。

南アメリカ原産で、まだ野生状態で咲いているいるのは見かけていません。

中川区の戸田緑地公園では見かけましたが、園芸種として植えられているようです。

(ツユクサ科 イボクサ属)

カモ撮りこうちゃん