カイコウズの花はマメ科の花らしく見えずに悩んでしまう
カイコウズ
エンドウマメ
アズキの花
カワラケツメイの花
カイコウズ(アメリカディゴ)を初めて見たのは岐阜県海津市のハリヨ公園でした。
他にカイコウズ街道と呼ばれる道があって、この花と何か謂れがある土地なのだろうと思っていました。
ハリヨ公園内にカイコウズの木があって、夏に出かけると赤い花を見かけていました。
6月になると咲き始めるようですが、意識してみたのは昨年の秋口だったので綺麗に咲きだしたところは見損なっていたのです。
今年は6月にハリヨ公園にでかけて咲き始めた花とそのツボミを見ることができました。
2021.10.19付けのblogでカイコウズと鹿児島県の関りについて書きました。
宝暦4年(1755)の木曽三川の治水にお助け普請で薩摩藩が関わったことがきっかけのようです。
ハリヨ公園でカイコウズの葉を見たときに、これはマメ科に違いないと思いました。
葉が3小葉になっていたからです。
マメ科植物には、3小葉の葉を持つクズ、シロツメクサ、ウマゴヤシ、アズキ、エンドウマメ、ミヤコグサなどや、フジ、クサフジ、カラスノエンドウ、カワラケツメイなどの何対かの小葉からなる羽状複葉のものがあります。
カイコウズは前者の3小葉に入ります。
マメ科植物は蝶形花を咲かせるものが多く、私はマメ科の花は蝶形花が咲くと思い込んでいます。
典型的にはエンドウマメの花があります。
とてもきれいな蝶形花です。
葉の違いにかかわらずマメ科のほとんどは蝶形花になっているようです。
なぜそうなのか理由は分かりません。
でもほとんどそうなので、私の中では「マメ科植物は、3小葉か羽状複葉で、蝶形花を咲かせる」という規則性を作り上げています。
ただ観察していると、カワラケツメイやアズキの花はエンドウマメほどきれいな蝶形花ではなく、それが崩れた感じの花を咲かせます。
それでも蝶形花に類する花だとすぐ同定できます。
ところがカイコウズの花ときたら、華やかな赤い花なのですが蝶形花には見えないのです。
どうして蝶形花でないのか混乱してしまいました。
ところがウィキペデイアのアメリカディゴ(カイコウズ)には「花期は6~9月頃で、よく目立つ蝶形の赤い花を下向きに咲かせる。果実は豆果で、莢の長さは10~15センチメートル(㎝)ほどある。」と記されています。
蝶形の花と記されていますが、なかなか納得できません。
もしかすると蝶形花の一部が退化して基本構造だけ残った可能性があります。
無駄な構造を省いて、その分赤い花の色で虫たちを呼び寄せているのかも知れません。
蝶形花のどこが省かれるようになったのか、これから調べてみようかと思っています。
(マメ科 ディゴ属) 落葉低木
カモ撮りこうちゃん