やっぱり区別できないギョイコウとウコンザクラ
定点観測地である弥富市海屋の善田川と宝川の土手の上り口には用水路に沿って、サクラの木が植えてあります。
それも色々な品種のサクラが植えてあるのです。
春先に枝を切っていた男性と話をしたとき、自宅の庭のサクラの苗木を移植したと話していました。
それも娘の成長記念ごとに購入していたというのです。
植えてあるサクラはそれぞれ違うサクラのようです。
一番先に咲き出すサクラは花が小さくマメザクラか、ウメかと思うほどのものです。
捨てられた枝を持ち帰って室内で育てたら、小さい花が咲きました。
妹にその枝をやると、咲いたのを見てウメではないかと言われました。
枝付きの様子からはやはりサクラなのです。
木の中には10月頃にもサクラが咲いているものがあり、四季桜(シキザクラ)だと思われます。
サクラのことをよく知っている人だと思ったものです。
そのサクラの中にウコンザクラと思われるクリーム色のサクラがありました。
ソメイヨシノが咲き終わって、八重桜(ヤエザクラ)が咲き出す頃に咲き出しました。
前年度もそのサクラを見かけていたので、「ウコンザクラですか?」と尋ねると「そうだと思うけど。」と応えてくれました。
「似たサクラにギョイコウもありますね。どちらなんですか。」と尋ねると、「よく分からない。」と応えました。
この用水路のサクラには、ウコンザクラのような花を咲かせるサクラが2本あります。
その1本が先に咲き出し、少し遅れてもう1本のサクラが咲き出しました。
似ていますが違うようにも見えます。
後から咲き出したサクラはギョイコウかも知れません。
いろいろ調べてみると、いくつかの違いがあるようです。
①ギョイコウは緑っぽく、ウコンザクラはクリーム色。地域によってはバラツキがある。
②花弁に気孔があるのがギョイコウ、ないのがウコンザクラ。
③花冠の大きさがウコンの方が大きい。またギョイコウの花弁は外側に反り返っている。
④ギョイコウは中心からの条線が紅くなり中心も紅くなる。ウコンは全体に紅くなってくる。
どちらもオオシマザクラ系のサトザクラで兄弟です。
資料を見ても明快には分かりませんでした。
何年か前天童の舞鶴山に明らかにギョイコウと分かるサクラがありました。
とても花弁が緑っぽいのです。
花は葉が生殖器として発達したもので、もともとは葉です。
ギョイコウやウコンの緑色は先祖返りの結果でしょうね。
最近ではカーネーションや菊などにも見かけます。
2本のサクラはギョイコウとウコンザクラなのか、それとも2本ともウコンザクラなのか、今のところ分からないままでいます。
ちょっと悔しい気持ちです。
(バラ科 サクラ属)
カモ撮りこうちゃん