タカやワシが遠くの獲物を見つけられるのは本当らしい
昔から本を読むとタカやワシは遠くの獲物を見つけることができると書いてあります。
本によっては10㎞先の獲物を見つけることができると書かれているものさえあった記憶があります。
本当にそんな遠くまで見られるのだろうかと疑問に思っていました。
蟹江周辺ではイヌワシはいないので、見かけているのはトビ、ミサゴ、オオタカ、チョウゲンボウ、ノスリ、ハヤブサ、ハイタカなどのタカの仲間です。
ワシとタカの区別は大きさ以外にもあるようですが、はっきりとした違いの基準は私には分かっていません。
トビは畑の上空高く飛びながら、下向きに獲物を探しています。
ミサゴも上空から水面を見つめながら飛翔し、見つけると水面に突っ込んでいきます。
チョウゲンボウも電線や電柱にとまって、遠くの畑のバッタやカマキリを見つけると飛んで行って捕らえます。
畑にいる小さな獲物を見つけられるようなのです。
ノスリも電柱でじっとしていますが、ぱっと飛び出して畑の中に飛んでいき、バッタ類を捕まえています。
天童では叢の中のカヤネズミ(?)を電柱から飛んで行って、捕まえた場面を見たことがあります。
素早く動くカヤネズミをよく電柱の上から見つけられるものだと感心した思い出があります。
ミサゴが電柱の上で魚を啄んでいる様子を、車の中から動画で撮ることがありますが、私の撮影している様子は見えているんだろうなと思いながら撮影しています。
時には用心して魚を掴んで飛び去ることもしばしばです。
こんな様子からタカの仲間は確かに目が良く、遠くまで見えているようです。
先日NHK教育の「地球ドラマチック『空の王者 ワシ』(イギリス)」を見ました。
その中でイヌワシの能力を示す映像が放映されていました。
曇天の日に2.5㎞離れた場所から、谷向こうのイヌワシと生活を共にしている飼育家を見つけて飛んで行かれるかという設定でした。
そのイヌワシは放たれた場所から上空の風に乗りながら一直線にたどり着きました。
人間には見えないような距離だったのにです。
イヌワシの目の良さについて、イヌワシの網膜の錐体細胞は人間が1平方㎜当たり20万個に対して、45万個で視力が良いからだと説明されていました。
その錐体細胞の多さゆえに太陽を直接見ると被害が出るので、太陽を見ないようにし、かつ帽子のつばのような庇(ひさし)になっている眉があるということでした。
私が見かけているタカの仲間も、視力が良いのはイヌワシ同様の仕組みによると思われます。
これまでタカの仲間は単に目が良いのだとしか考えていませんでしたが、眼の構造がやはり違っていたのですね。
何かやっと胸のつかえがとれた気分になりました。
カモ撮りこうちゃん