シナノミザクラは自家受粉すると聞いて驚いた!

シナミザクラの花

シナミザクラの実

サクラの中で実を食用にしているものに、セイヨウミザクラとシナミザクラがあります。

長い間、山形県天童市に在住していたので、セイヨウミザクラが山形のサクランボであることは知っていました。

春になると天童周辺では、シダレザクラ、ソメイヨシノ、エドヒガンなどの桜と共に、セイヨウミザクラ(サクランボ)、リンゴ、モモ、スモモ、ラフランスなどの果樹の花が一面に咲き出します。

この時期の光景を見ると、その素晴らしさで、この地に住んでいて良かったなぁと思ってしまったものです。

そのセイヨウミザクラ(サクランボ)は住んでいたアパート近くでも見かけ、車で5分程行くと、サクランボ畑が広がっています。

その畑には代表品種の佐藤錦以外に別の品種、例えば、紅さやか、ナポレオン、高砂を植えられています。

それらの花粉を佐藤錦の雌しべにつけるためです。

というのは、サクランボは自分の花の花粉を自分の花の雌しべにつけても身にならない性質を持っています。

この性質を自家不和合性と言い、バラ科の果樹の多くはこの性質を持っています。

そこで異なる品種の花の花粉をつけられるように近くに植えているのです。

受粉させるのに、サクランボ畑の真ん中に、マメコバチの巣箱を置いてあります。

マメコバチは小さく、飛行距離も短いので、サクランボ畑の中だけを飛び回って受粉します。

サクランボの生産農家は毎年マメコバチの入ったヨシを買って、巣箱に入れて置いています。

その費用もサクランボの価格に入れているのですね。

私はバラ科の果樹のこの性質から「バラ科の果樹の仲間は、自家不和合性である」という規則を作り上げていました。

リンゴでもラフランスでも同様です。

昨年になって、名古屋市港区の戸田川緑地にサクラの沢山の品種が植えられていることを知り、桜の勉強をし始めました。

その中に早春に咲くシナミザクラがありました。

小型の花をつけるサクラですが、雄しべの数が多く雌しべよりかなり長いのです。

そしてセイヨウミザクラと同じように実をつけます。

「ガーデナーの雑記帳」の「シナミザクラ/カラミザクラ/暖地ザクラ」には「この『暖地ザクラ』は自家受粉します。実は直径1.5cmくらいと小粒ながら、実付きも良くて、実が熟した姿はとても美しいです。~中略~ 日本には江戸時代に伝わったそうです。」と記されています。

シナノミザクラは自家受粉するサクラらしく、私の作った規則の例外例になります。

これから、自家不和合性が起こる起こらない条件はどんなものか、その仕組みはどうなのか調べたいと思っています。

(バラ科 サクラ属)

カモ撮りこうちゃん