ケイオウザクラはシナミザクラ(カラミザクラ)の系統だと知って驚いた!

ケイオウザクラ

ケイオウザクラの片親になるシナミザクラ(カラミザクラ)

ここ2年程、春になると名古屋市港区の戸田川緑地にカワヅザクラとヒヨドリやメジロの写真を撮りに行くようになりました。

ここにはサクラの品種が多数植えられています。

これまでソメイヨシノ、エドヒガンやヤマザクラなどしか知りませんでした。

サクラの種類は想像以上に多く、昔からオオシマザクと他のサクラを掛け合わせて沢山のサトザクラの仲間などを作り上げてきたようです。

他に中国や台湾などのサクラも持ち込まれてきたようです。

戸田川緑地には早咲きのシナミザクラ(カラミザクラ)というサクラがありました。

このサクラは中国から日本に入ってきたサクラで、実を食べることができるサクラです。

天童市に長く在住していたので、今では天童が第二の故郷だと思っています。

山形では今ではケイオウザクラを育てて、開花時期を調整して、正月頃になると出荷するようにしています。

その結果、冬に出稼ぎに都会に行くことがなくなったと言われています。

ケイオウザクラは、冬の寒気を感じて冬眠するのですが、冬が早く来る山形県では、開花の調整が可能になったのです。

このサクラは枝が細く、刈り取っても木が痛むことが少ないと言われています。 

このカラミザクラを調べていたら、ケイオウザクラと関りがあることを知りました。

「日本の桜」(勝木俊雄 学習研究社)によるケイオウザクラには「カンヒザクラとカラミザクラの種間雑種と考えられる栽培品種。1930年に福岡県久留米市の吉永啓太郎によって作られたことに名前が由来する。樹が小さく剪定にも強いことから、切り花としてよく用いられている。現在では促成栽培で正月頃にも出荷されるようになっており、山形県などを中心に広く生産されている。発根性が強く、ふつう挿し木で増殖される。切り花の“啓翁桜”は実生で増殖したものがあるのか、花の色や大きさにも多少の変異が見られる。」と記されています。

ただこの記述のカンヒザクラはカンヒザクラではなく、コヒガンザクラのようです。

天童在住の時には、アパート近くの畑にもケイオウザクラが植えられていて、秋口には切り取られた枝が束になって置いてありました。

その束をバケツに入れて、温度調節して開花を促すようなのです。

山形新聞(2012.2.4)には「切り出した枝を40度前後のお湯に1時間浸すことで冬眠から目覚める。この日は、お湯を張った水槽5つを使い、次々と枝を浸した。取り出した枝からは風呂上がりのような湯気が立ち上がり、汗ばみながら作業にあたった。ハウスに移し、おおむね20日を経過すると花が咲き、出荷できるという。」と記されています。

ところで最近になって、山形県産のケイオウザクラ(245ケース/1ケース20束)が、2023年2月24日 から3月10日の5回にわたり香港に輸出されたということです。

ケイオウザクラは香港のホテルのロビーや家庭でも飾られているのです。

この品種の元は中国からきたカラミザクラが関わっていることに、何か因縁を感じてしまいました。

(バラ科 サクラ属)

カモ撮りこうちゃん