場所が違っても、やっぱりノスリはカラスに追いかけられていた!

ノスリを追いかけるカラス

電柱にとまるノスリを威嚇するカラス

弥富市海屋で見かけるノスリは、冬の間いつも同じ電柱にとまっているのを見かけます。

一方で海屋では、冬になるとカラスが集団で畑の耕運機の後を追いかけたり、善太川の土手で採食している様子を見かけます。

10年程鳥たちを観察していて、カラスが一番我が物顔で行動しているなぁと思っています。

カラスは知能が他の鳥に比べると高く、他の鳥たちも同じように集団行動していても、カラスのように連携して行動することができないのに、カラスはとても良く連携した行動をとるように見えるのです。

そんなことから、鳥の世界ではカラスの存在が大きく、彼らが周りの環境をコントローしている存在のように見えて仕方がないのです。

ノスリはそうした環境の中で生活しています。

昔からノスリは「マグソダカ」といわれて、ハヤブサやオオタカのように狩猟用には不向きでした。

このネーミングは役立たずのタカという意味です。

長く観察していると、ノスリはとても大人しく平和なタカだと思うようになりました。

トビも同様に顔つきは獰猛のように見えますが、とても大人しく平和な鳥といっても良いでしょう。

「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)のノスリの項目には「主に本州中部以北で繁殖し、留鳥。四国、九州、中部以南では冬鳥。環境は平地から山地の林や草原、農耕地、牧場、川原など。行動は林の大木に枯れ枝を積み重ねて巣を作り、毎年同じ巣で繁殖することが多い。採食はネズミを主に、両生類や爬虫類、鳥類、昆虫類などもとる。非繁殖期は農耕地などの開けた一定の採食場に出てきて、ネズミの活動時間に合わせて採食行動をするのがふつう。」と示されています。

図鑑はノスリの行動について記載されているのですが、生活場面でのノスリと他の鳥たちとの関係については、残念ながら書かれていないものが多いようです。

海屋ではノスリがとまっているとカラスが1~2羽近くまで飛んで来て頻繁に威嚇します。

ノスリはそれでもとまっていますが、少し経って飛び立つと、カラスが執拗に追いかけます。

追いかけている2羽のうち1羽が途中から離れていきますが、1羽は必要に追いかけるのが普通です。

カラスの縄張りの範囲内だからかも知れません。

執拗に追いかけ回すのですが、縄張りの範囲から離れていくと、追いかけていたカラスが別れて戻ってきます。

これらをモビング行動というようです。

ノスリに対するカラスのモビング行動は、ある特定の場所だけではなく、他の場所でも見られます。

先日海津市南濃町早瀬でも、カラスがノスリを追いかけ回している光景を見かけました。

いつも追われている側はノスリです。

本当に弱いタカだなぁと思ってしまうのです。

それでもノスリを冬になると毎年見かけるので、繁殖行動は行われているということでしょう。

生きていくのは、人間だけでなく鳥などでも同じだと思ってしまいました。

(タカ科 ノスリ属)

カモ撮りこうちゃん