カキの熟した実に集まる鳥たちの種類は?

カキの実を啄むツグミ

ヒヨドリ

ムクドリ

メジロ

秋を過ぎる頃になると、色々な場所でカキの実が熟してきます。

鳥たちは春までの間、色々な果実などを食べながら生き抜いていくのですが、カキもその中に入ります。

鳥たちが秋から冬にかけて、どんな果実を食べていくのでしょうか。

蟹江周辺で見られる果実にはカキ、センダン、ムクノキ、ヤブニッケイ、クスノキ、ノイバラ、ムラサキシキブ、マンリョウ、センリョウ、ナンキンハゼ、アカメガシワ、エノキなどがあります。

その中で一番美味しいのは、何と言ってもカキではないかと思われます。

カキは畑の隅などいたる所に植えられていて、晩秋になってカキの実が熟れてくると、色々な鳥たちがやってきて実を啄んでいる様子を見かけるようになります。

永和の雑巾林のムクノキの実は、プルーンや干しブドウのようで甘くて美味しいのですが、カキにはかないません。

カキの実は同時期に熟れることはないので、熟れたカキの実を食べ終わると、他のカキの木に移動していくようなのです。

鳥たちを観察していると後まで残しておこうという知恵はなく、美味しいものがあるとそれを食べ尽してしまいます。

食べ尽すと、他のカキの木の実に移動していきます。

カキの実を啄んでいる様子を見ると、カキの実が本当に好きなんだなと思ってしまう程です

例年カキの実が熟れて食べ尽されるのは、12月の末から1月上旬まで位です。

その頃になるとカキの実は殆どなくなります。

その後メジロやヒヨドリは、ツバキやビワの花の蜜を吸いながら、命を繋いでいくのが毎年の行動です。

カキの実は鳥たちにとって重要な生きるための食べ物になっています。

蟹江周辺で、カキの実にやってくる鳥にはどんなものがいるかといえば、ヒヨドリ、ムクドリ、カラス、ツグミ、スズメ、メジロなどでした。

「野鳥と木の実ハンドブック」(叶内拓哉 文一総合出版)のカキノキには「10月頃から熟し始めるが、鳥は11月下旬頃から食べ始める。しかし、人間向きの甘柿を食べる訳ではなく、霜に何度か当たって渋みが抜けた渋柿をよく食べている。多数ある品種から、自分の好きな品種を見分けているようだ。完全に動物質だけしか食べない鳥は別として、私はカキの実を食べない鳥は知らない。渋柿は干し柿にしたり、焼酎で渋抜きしたりして食べる。」と記されています。

私が見かけている鳥以外でも、他にいるようです。

ムクドリは群れでやってきて、大騒ぎしながらカキの実を啄んでいます。

ヒヨドリやメジロは数羽で来て、周りを気にしながら啄んでいます。

ムクドリ、ヒヨドリやツグミが大きな穴をあけた実ができると、それを目当てにスズメやメジロがやって来るようなのです。

秋から冬にかけて、カキの実は鳥たちの命を繋ぐ大事な食べ物になっていることを実感してしまったのでした。

(カキノキ科 カキノキ属)

カモ撮りこうちゃん