思っていたより小さかったが、実の存在感があるヤブコウジ!

ヤブコウジの赤い実

群生するヤブコウジ

2025年12月初旬に、海津市森下の廃れた神社の境内の雑木林に写真を撮りにでかけました。

そこに生えているマンリョウやセンリョウの写真を撮りに行きたかったのです。

昔からマンリョウやセンリョウの名前は知っていました。

正月前にはホームセンターで小さな鉢植えのマンリョウやセンリョウを販売しています。

その赤い実を見ると正月が来たと実感できるから不思議です。

子どもの頃には、他にフクジュソウやナンテンの鉢植えを盆栽風にした鉢で売っていたのを想い出します。

当時の正月の風物詩の一つになっていたのです。

でも長い間、マンリョウとセンリョウ及びヤブコウジの違いが全く分からずにいたのです。

赤い実が生るのは同じでも、実のつき方の違いなどが分からなかったのです。

境内の雑木林の林縁で赤い実をつけたマンリョウと思しきものを見かけました。

その傍に黄色い実が葉の上にかたまって乗っているセンリョウらしき木も見かけました。

本来は赤い実だと思われるのに黄色だったのです。

二つの木が近くに生えていたので、その実のつき方を見ると、その生り方が違っています。

マンリョウは赤い実が垂れ下がっているのに、センリョウは、葉の上の方にいくつか纏まって生っています。

これまでそれが分からずにいたのですが、区別できるようになるかも知れないと思いました。

その後林縁を歩いていくと、その薄暗い叢に、沢山の小さな丈の木が沢山群生していました。

その小さい木の葉の下に赤い実をつけているものがありました。

その実の大きさはマンリョウやセンリョウと同じ位の大きさです。

見た瞬間ヤブコウジに違いないと思いました。

ヤブコウジは木の高さが低いと知っていたからですが、思っていたよりも低いなと思ったのです。

ウィキペディアには「日本の北海道(奥尻島、留萌、空知地方、本州、四国、九州に分布し、日本以外では朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。山地、丘陵地林内の木陰にふつうに自生する。地下茎を伸ばしてふえるので、群生していることが多い。常緑の草状の小低木。細くて長い地下茎(匍匐茎)が横に這って、先は直立する地上茎になる。地上の茎は円柱形で、高さは10 ~ 30センチメートル (cm) になる。~中略~ 花期は夏(7~8月)。花序は散形状になり、葉腋または鱗片葉の腋につき、花序柄の長さは1 ~1.5 cmで、2 ~5個の花を下向きにつける。花は白色または帯紅色の両性花で、径6 ~ 8 mmになる。~中略~ 果実は液果様の核果で、径5~6 mmの球形となり、秋(10 ~11月)に赤色に熟し、中に1個の大型の種子が入る。核は球形で多数の縦筋がつく。核を剥くと中に種子があり、マンリョウの種子に姿が似ている。葉陰に隠れるように下向きにつく赤く艶やかな果実は、丈も低いことから、地上性の鳥が食べると考えられている。」と記されています。

ヤブコウジは、これからさらに調べたいと考えているところです。

(サクラソウ科 ヤブコウジ属)

カモ撮りこうちゃん