ハマヒサカキは12月に花を咲かせるらしい!
ハマヒサカキの花
一面に咲くハマヒサカキ
今年になって、木の実に興味を持つようになりました。
赤い実のなるものの他に、ヤブニッケイ、クスノキ、ムクノキやサカキなど黒い実をつけるものも多いようです。
これまで時々写真撮りで歩いていた、木曽川西岸の長島町新所にある雑木林の中に、ハマヒサカキがあることを以前から知っていました。
そのできた実も黒いようなのです。
その黒い実をつけたハマヒサカキの実の写真を撮りたいと出かけました。
12月9日にハス田のある立田に寄って、シギの仲間がいないかも確かめました。
水が残る田んぼ後で、イソシギが餌採りしているのを写真に撮りました。
他のシギは見かけませんでしたが、道路端にビワの花が咲いていました。
花の周りは茶色なのですが、花自体は白く、こんなに白い花だったんだと、これまでの誤りを改めたのでした。
長島町新所の雑木林に行って、そのハマヒサカキを見たら、何と実は全くなっておらず、茎にびっしり花をつけていたのです。
12月になれば実がついていても不思議ではありません。
こんな時期に花が咲くことに驚いたのです。
ビワと同じ時期に花が咲くのかと思ってしまいました。
そうすると実になるのは、いつ頃なのかとも思ったのです。
「庭木図鑑 植木ペディア」の「ハマヒサカキ」には、「本州(千葉県と愛知県以西)、四国、九州及び沖縄に分布するツバキ科ヒサカキ属の常緑低木。サカキやヒサカキの仲間だが、山地に自生するそれらとは異なり、暖い海岸沿いを好んで育つ。日本以外では韓国や台湾に自生。~中略~ ハマヒサカキの開花は晩秋から初冬で、春に咲くヒサカキとは異なるが、翌年の2月頃まで断続的に咲くこともあり、開花時期は分かりづらい。花は葉の付け根付近に2~3輪ずつ下向きに咲き、都市ガスのような異臭を放って冬の訪れを告げるため、ガス漏れと勘違いされることもある。~中略~ 雌雄異株で雄株には雄花が、雌株には雌花が咲く。いずれも花弁と萼が5個ずつあり、直径は5ミリほどだが、雌花は雄花よりも小さい。雄花は花弁が白く、黄色い雄しべが10~15個あり、雌しべは退化している。雌花の花弁は紫を帯びた白で、先端が三つに裂けた雌しべが1本だけあり、雄しべは退化している。 ~中略~ 雌花の後にはヒサカキと同じような球形の果実ができる。直径5ミリほどで、でき始めは緑色だが10月頃に黒く熟す。実生や挿し木によって容易に繁殖する。」と記されています。
ハマヒサカキの開花時期は、晩秋から初冬で2月頃までと示されています。
ビワの花は同じ時期に咲くのですが、メジロやヒヨドリなど鳥を媒介にする鳥媒花と言われています。
ハマヒサカキは花が小さく、鳥が寄って来る雰囲気でないのでどんな動物が受粉を助けるのかとても疑問になりました。
(サカキ科 ヒサカキ属)
カモ撮りこうちゃん









