つる性のサネカズラを初めて、海津市森下で見かけた!

サネカズラの実

サネカズラの実 その2

サネカズラの実 その3

昨年の秋に南濃町早瀬の雑木林で、変わった実をつけたつる性の木本を見かけました。

どんな木の実か全く分かりませんでしたが、大きな塊の中に小さな赤い実が沢山ついていたのです。

一瞬見た時は虫こぶではないかと思いました。

何の実だろうとずーと疑問に思っていたのです。

今年の12月4日に海津市森下の神社の境内に出かけました。

夏にホソミイトトンボを見かけていて、越冬するときいていたので、境内のどこかで見られるのではないかと探しにいったのです。

歩き回っていて、木に絡みつくツル性の木が赤い実がつけているのを見かけたのです。

赤い実なのですが、丸い大きな塊(花托?)の上に小さな赤い実が沢山ついている風情なのです。

こんな実はこれまで見かけたことがなく、虫こぶではないかと思ったのです。

でも生っている他の赤い実も同じになっているので、これがこの木の実に違いないと推測したのでした。

家に帰って調べると、サネカズラの実ではないかと思われました。

ウィキペディアには「マツブサ科サネカズラ属に分類される常緑つる性木本の1種である。単性花をつけ、赤い液果が球形に集まった集合果が実る。茎などから得られる粘液は、古くは整髪料などに用いられた。果実は生薬とされることがあり、また美しいため観賞用に栽培される。~中略~ 古くから日本人になじみ深い植物であり、『万葉集』にも多数詠まれている。~中略~ つる性であるが、他のつる植物と比べてあまり巻き付く印象はなく、一般的な若木と見た目が紛らわしい。つるが若いうちは赤紫色を帯び、粘液を含んでいる。~中略~ 花期は夏の7 ー 8月ごろであり、新枝の葉腋から、長さ 2 cm 前後の花柄が垂れ下がり、その先端に1個の淡黄色の小さな花を下向きにつける。果期は秋から晩秋であり、花が終わると雌花の長い花柄(7 cm になることもある)の先に、花托が球状にふくらみ、キイチゴを大きくしたようなツヤがある真っ赤な粒々の丸い集合果(直径 2 – 3 cm)がぶら下がって実る。本州(関東以西)、四国、九州、済州島、南西諸島、台湾に分布する。奈良時代に成立した『万葉集』や、中世に成立した『百人一首』にも登場する。サネカズラはつる状の茎が絡み合うことから『小寝』(一緒に寝る)の係詞として、またしばしば『逢おう』の縁語として用いられた。~中略~

名にし負はば逢坂山のさねかづら 人に知られで来るよしもがな

藤原定方『後撰和歌集』巻11・恋歌3・701/『百人一首』25

」と記されています。

サネカズラは奈良時代から人に利用されていた植物のようですが、蟹江周辺ではほとんど見かけることがない希少な植物になってしまっているように思えます。

(マツブサ科 サネカズラ属)

カモ撮りこうちゃん