飛島村の金魚養殖放棄池でツルシギを初めて見かけた!

秋に見かけるのは珍しいツルシギ

今年は秋口に11羽ほどのセイタカシギの群れを飛島村で見かけています。

4年程前は冬の12月末から1月頃と、4月下旬に数羽だけ見かけていたのです。

当時は夏にセイタカシギを見かける事は全くありませんでした。

冬にはタゲリも5年ほど見かけていますが、今年は11月16日に見かけました。

これほど早く越冬のためにやって来るとは思ってもいませんでした。

セイタカシギとタゲリのどちらも飛島村服岡近辺で見かけています。

セイタカシギは養殖池の横に張ったネットや、上面のテグスを5センチほどの間隔で並べて結んである金魚養殖池ではなく、それらがなくなって何もない放棄池に入り込んで餌を採ったり休息したりしています。

その場所にはコサギ、ダイサギ、ハシビロガモなども冬を越しています。

今年は秋口からセイタカシギの群れも混じり込むようになりました。

コサギやダイサギは魚を捕り、ハシビロガモは水草やプランクトンを採り、セイタカシギは魚、甲殻類、昆虫類の幼虫などを捕っています。

同じ場所なのに、捕る対象が異なっているようです。

2025年11月29日に、その金魚養殖放棄池にイソシギでもクサシギでもないシギを偶然に1羽見かけました。

写真を数枚撮りました。

動画を撮ろうとしたら飛び立って奥の池に飛んで行ってしまいました。

それで動画が撮れなかったのです。

家に帰って写真を見ながら「シギ・チドリ類ハンドブック」(氏原巨雄 道昭 文一総合出版)と「日本の野鳥」(叶内拓哉 安部直哉他 山と溪谷社)で調べてみると、ツルシギではないかと思われました。

でもシギには詳しくないので、フェイスブックの「鳥見サークル」に投稿しました。

すると「ツルシギです。」との反応がありました。

そして投降後14時間で95個の「いいね」がつきました。

もしかすると秋には珍しいシギなのかも知れないと思われます。

「日本の野鳥」のツルシギでは「時期では旅鳥。秋は少なく春に多い。環境は水田、湿地、ハス田、河川、河口、干潟など。行動では群れで行動することが多い。春は早く、2月下旬頃から姿を現し、耕す前の水田やハス田に好んで入る。浅い水辺を歩き回り、昆虫類、タニシなどの貝類や、エビなどの甲殻類をとる。深いところにもよく入り、泳ぐこともある。生息地は東南アジアで繁殖地はシベリア北部。」と記されています。

その金魚養殖放棄池は、水深が割と深く、脚が長いセイタカシギでも、その足が見られないほどなのに、このツルシギも体が水面上にみられたものの、脚の黄色の様子は見られませんでした。

夏羽になると黒っぽくなるように書かれているので、是非その姿を見てみたいものだと思いました。

この晩秋ではとても珍しいシギのようです。

(チドリ目 シギ科)

カモ撮りこうちゃん