とても小さな葉っぱらしい葉を持つアキニレを知った!
アキニレの若葉
アキニレの花
アキニレの宮
アキニレの幹
2年前の9月に海津市福江にあるアクアワールド水郷パークセンターに行きました。
そこにしか生えてないと言われるオニバスがあったからです。
オニバスは絶滅危惧種Ⅱ類(岐阜県ではⅠ類指定)で、その花の写真を撮ろうと思ったのです。
撮り終わってから園内を歩いているうちに、ケヤキの葉に似た小さな葉を出している木を見かけました。
その木の葉の形とても綺麗で、少し厚ぼったい感じなのです。
見た時にはケヤキかなとさえ思ったのです。
管理事務所に行って、その木は何というのかと尋ねました。
生えている場所まで係の人が来てくれて、アキニレだと教えてくれたのです。
それまで名前は聞いていたのですが、初めて実物を見たのです。
ニレといえば、舟木一夫の「高校三年生」の歌詞に「赤い夕陽が 校舎をそめて ニレの木陰に 弾む声~」を想い出します。
このニレはハルニレだと思われます。
ハルニレはどこかで見かけている筈ですが、今のところ確認できないままでいます。
アキニレを見た時に、ケヤキと似ていると思いましたが、アキニレ、ハルニレ、オヒョウはニレ科ニレ属で、ケヤキはニレ科ケヤキ属になっています。
ニレ科で似ているものの属が違っている親戚筋の木なのですね。
「樹木の葉」(林将之 山と溪谷社)のアキニレには「小高木~高木。中部地方~九州の温暖帯に自生。沿海の林や川沿い、荒れ地などにやや稀。暖地ほど普通。時に公園樹、街路樹、庭木、盆栽。葉身長2~7㎝、最大幅はほぼ中央。葉柄は3~8㎜。見分け方では高木になる日本産広葉樹としては最小級の葉。左右非対称の平行四辺形状の葉形で、角張った鋸歯、鱗状にはがれる樹皮などが特徴で見分けやすい。樹高は10m以下のものが多く、ハルニレやケヤキに比べると小型。本種を含め、ニレ科の花は褐色で花弁がなく、地味で目立たない。」と記されています。
最初にアキニレを見かけた時に、沢山の目立たない花らしいものがついていました。
その印象も強くなかったのでした。
その後、海津市南濃町早瀬の農道脇でもアキニレを見かけました。
他でもよく見かけるようになりました。
アキニレは割と色々な所に生えていることが分かってきました。
数日前に、日光川に入り込む福田川水門から蟹江川水門までの日光川東岸の土手を歩きました。
風が強い日で、ジョウビタキなどの鳥には会えなかったものの、土手下に沢山の実をつけた木がありました。
実というよりは、カエデの実のような薄っぺらな感じのものがついていたのです。
その葉を見ると明らかにアキニレのようだったのです。
その小さな枝を折って自宅に帰り、図鑑などで確認すると、やはりアキニレの実だったのでした。
こんな感じで、アキニレも少しずつ親しくなってきています。
面白いなぁと思っています。
(ニレ科 ニレ属)
カモ撮りこうちゃん














