ホシホウジャクがセイタカアワダチソウの蜜を吸っていた!
セイタカアワダチソウの花の吸蜜をするホシホウジャク
口吻がとても長いホシホウジャク
10月23日に立田大橋近くの木曽川西岸の駐車場に行ってみました。
ここ3年ほど、秋から春先まで広い駐車場の一角に、シロチドリの何羽かが見られていたからです。
面白いことに、このシロチドリはア駐車場に引かれている白線の上にいて、そこで休んだり座り込んでいるのでいたのです。
習性なのだと思われますが、とても面白い行動だと思っています。
その駐車場から、木曽川の水辺までの間にはヨシ原があり、干潮の時には水辺まで行く小道ができます。
この日は小道が歩けるようだったので、水辺近くまで歩いて行ってから戻って来る途中に、セイタカアワダチソウがたくさん黄色い花を咲かせていました。
このセイタカアワダチソウは畑ではだんだん衰退しているのですが、木曽川や長良川の水辺近くでは、今も広い範囲で繁殖しています。
その花が咲くと一面が黄色く染まってしまいます。
その花には、ミツバチやハナアブなどと共に、ホシホウジャクが飛びながら吸蜜していました。
私はこのホシホウジャクの吸蜜の様子を見ると、なぜかハチドリを想い出してしまいます。
同じように飛びながら吸蜜するオオスカシバ、モモブトスカシバなどがいますが、吸蜜する時には、羽ばたきながら脚を花の一部につけて吸蜜しているのです。
しかし、ホシホウジャクはそうした行動はせず、空中でホバリングしながら、長い口吻を伸ばして蜜を吸います。
そこが格好いいなと私は思ってしまうのです。
私は勝手にこのホシホウジャクを「日本のハチドリ」と名づけています。
実際にも、南米に住むハチドリの中には、このホシホウジャクやオオスカシバほどの大きさしかないハチドリがいるようです。
鳥と昆虫の違いはあれ、花の蜜を吸うのに、飛びながら吸蜜する様子が同じなので、敢えて「日本のハチドリ」と名づけているのです。
花の蜜を飛びながら吸蜜するガの仲間で、秋のこの季節になると、オオスカシバやモモブトスカシバは見かけなくなります。
それに対して、ホシホウジャクは夏から晩秋の時期まで見かけます。
発生期間が長いようなのです。
花の吸蜜をするスズメガのうち、セイタカアワダチソウの花の蜜を吸えるのはホシホウジャクだけだということです。
このように、外来植物であったセイタカアワダチソウとホシホウジャクの関係も、それほど昔からあった光景ではないということですね。
外来植物の繁殖の勢いと、それに依存する昆虫たちの増減なども考えてみるべき問題ではないかと思っています。
(スズメガ科 ホウジャク属)
カモ撮りこうちゃん












