10月15日にセイタカシギの群れを初めて見かけた!

11羽のセイタカシギの群れ

群れでの行動

餌を探すセイタカシギ

セイタカシギを初めて見かけたのは5~6年前の4月下旬でした。

飛島村の水を張った田んぼで初めて見かけたのです。

その時は2羽で、番いではないかと思われました。

体は余り大きくなく、ピンクの細長い脚と細長い黒い嘴が特長で、歩きながら水中に嘴を刺し込んで餌を採っていました。

水を張る前にカラス、ハクセキレイやムクドリなどが土中のミミズや昆虫とその幼虫などを食べ尽していると思われるのに、そこで餌採りをしていたのです。

田んぼなので、足の長さが際立って見えます。

遠くから見るとその華奢な様子から、まるで人が作ったマスコットのようにさえ見えました。

それが動いて生きていることがとても不思議に感じたものでした。

その後数年間は、4月頃に餌採りしているセイタカシギを見かけました。

その観察の様子から、セイタカシギは南から北の繁殖地への移動の途中で、飛島村に立ち寄るのだろうと考えたのです。

そのセイタカシギの写真をフェイスブックに投稿したら、この辺りで見かけるセイタカシギは、伊勢湾や三河湾周辺で冬を越しているとの情報を提供してくれる人がいました。

この近辺の繁殖地は鍋田干拓地周辺だというのです。

飛島村のすぐ近くです。

それを聞いた時とても驚きました。

その人の言うには、この伊勢湾や三河湾のセイタカシギのいくらかは、春になると鍋田干拓地にやって来て営巣するとのことでした。

しかしその時期はまだ天敵であるオオタカなどの冬鳥がいるので、繁殖地の周りで北帰行するのを待っているとのことでした。

私が4月に見かけたセイタカシギは、飛島村で繁殖地に戻る時期を待っていた可能性があります。

そんなことが分かってから、セイタカシギは一年中見られる可能性があると思うようになったのですが、なかなか夏や秋には見かけませんでした。

関東や三重県では繁殖地があり、その様子をフェイスブックに投稿している人たちがいます。

でもセイタカシギは多くの県で絶滅に瀕している種となっています。

今年、8月20日の猛暑日に金魚養殖放棄池で、5羽のセイタカシギを見かけました。

こんな暑い時期に見かけたのは初めてでした。

とても吃驚したのと嬉しかったのを覚えています。

10月15日の夕方になって飛島村に行ってみたら、金魚養殖放棄池にセイタカシギの群れが降りていました。

だんだんと日が暮れるのが早くなっている時期で、当日は曇り空で余計に薄暗く感じる日でした。

その数は11羽でした。

これ程の群れを見たのは初めてでした。

数羽はそこから離れて餌採りをしていました。

また羽に顔を埋めて寝る体勢のものもいました。

ここで一夜を過ごすと思われました。

ここは定点観測地なのですが、こうした鳥たちに出会うと嬉しくなるものです。

今日は本当に幸運だったと思っています。

(チドリ目 セイタカシギ属)

カモ撮りこうちゃん