秋になると、小さいキツネノマゴのピンクの花を見かけるようになる!

群生するキツネノマゴ

白いキツネノマゴ

秋になると、叢で小さい植物の花たちも花をつけるようになります。

それらは1本1本というよりは、群生して生えて花を咲かせるものが多いようです。

それらを見ると秋が来たんだなぁと感じるのです。

秋の季節に見かける小さな植物にはキツネノマゴ、コニシキソウ、オオニシキソウ、メリケンムグラ、ヤハズソウなどが見られます。

コニシキソウ、オオニシキソウ、メリケンムグラは外来植物ですが、日本の叢の常連になっています。

こんな小さい植物たちが、自然の様子を変えてきているのです。

対して、キツネノマゴやヤハズソウは日本古来の植物です。

といっても史前植物の可能性がありますが、昔から存在していて、最近の外来植物から見ると、元々の日本の植物といっても良いでしょう。

この小さい花が咲いているのを最初に見た時には、シソ科だと思いました。

とても可愛いピンクの花を咲かせます。

茎を触ってみると四角く、その小さい花もシソ科の唇形花に見えたのです。

でもキツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草です。

このキツネノマゴの写真を撮ろうとするとピントが合わず、良い写真が撮れないのが悔しいところです。

「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)には「全体に白い毛が多く生えています。四角い茎が株で倒れ、地面についた節から根を出して上部が斜上します。卵形の葉が対生し、茎の先や葉腋に穂状に小さい花を開きます。花は唇形花で、上唇は浅く2裂し、下唇は3裂し紅色の斑点があります。花穂を子ギツネの尻尾に見立てたのが名の由来といわれていますが、語源は不明です。生育地は、道ばた、野原、田畑の畔、土手。分布は本州~九州。花期は8~10月。高さは10~40㎝。語源は不明です。」と記されています。

愛西市立田の石神社の境内で、白いキツネノマゴを見かけました。

やはりキツネノマゴにも白色花があるのですね。

フェイスブックの山崎義正さんの投稿で、「キツネノマゴは当地では当たり前に見られるが、白花もさほど珍しくなく混生して見ることができる。面白い名前がついているが語源は『花穂がキツネのしっぽに似ている』『花の形がキツネの顔に似ている』とかあるが、よく判らないとある。キツネについては『品がない、毛深い、奇妙な形や色で気味が悪い』等につけられるものが多いらしい。牧野富太郎博士の『牧野植物一家言』の中に、『花穂の中からたくさんの種子が飛び出すのを、キツネノ孫が生まれるピョンピョンと飛び出したものとみなし、細毛のある花穂をキツネノ親に擬したものであろう』と記載されているようだ。それに異論を唱えておられるのが深津正氏。氏は『牧野新日本植物図鑑』の語源解説の間違い72種。疑わしきもの32種等の多くを古文書から調べられて遺族の了解の上訂正発表されておられる。氏の詳しい解説は長くなるので省くが、キツネノマゴの語源は『キツネノママコ』であると結論づけられておられる。牧野博士も多くの間違いがあったようだ。」と記しています。

牧野富太郎は多くのの植物の命名に関わっていたと思われますが、このキツネノマゴの語源では誤りの可能性があるようです。

でも人間には「間違い 気違い(今では差別用語?)、勘違い」といわれるものがあると言われるので、牧野富太郎もやっぱり人間なんだなぁと思ってしまったものです。

(キツネノマゴ科 キツネノマゴ属)

カモ撮りこうちゃん