永和の雑木林付近でアカトンボの仲間のマイコアカネを見かけた!
マイコアカネのオス
マイコアカネのメス
10月を過ぎると、永和の沼や雑木林付近でアカトンボの仲間を見かけるようになります。
これらはアカネ属に属している仲間です。
小さい時は、ショウジョウトンボやウスバキトンボも黄色から赤色(深紅)なので、アカトンボと思っていました。
でもこれらは学問的にはアカネ属でないので、アカトンボではないらしいのです。
アカネ属には赤くない仲間もあるということです。
この時期に永和付近で見られるアカトンボの仲間には、アキアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボなどがよく見られます。
他にもたまにノシメトンボを見かけることもあります。
でも何年間に亘って通っていて、珍しいアカトンボを見かけたことがあります。
一つはヒメアカネです。
少し小さめのアカトンボですが、顔面が白っぽいのです。
これは一度しか見かけていません。
可愛らしい感じを受けた記憶があります。
そして今年になって、マイコアカネだと思われるアカトンボをこの雑木林周辺で見かけました。
実は、このマイコアカネは、海津市の森下の神社跡の境内でも一度だけ見かけました。
このマイコアカネは、ヒメアカネと同様に顔面が白っぽいので、他のアカトンボとは区別し易いのです。
森下のマイコアカネだと思われるメスの顔面には眉状斑がありましたが、永和のものにはありませんでした。
どちらの場合もあるようです。
他にオスの「尾部上付属器は上に反る」という特徴があるようなので、それも永和のものはそうした特徴を持っています。
「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)には「生育環境は、平地~丘陵地の抽水植物の繁茂する池沼・湿地。河川敷の淀みや水田で発生することもある。生活史は、卵期間半年程度、幼虫期間3~5か月程度(1年1世代)。卵で越冬する。形態は、小形のアカトンボでオスは顔面が青白~緑白色になる。マユタテアカネとヒメアカネに酷似するが、オス尾部付属器は弱く反り返り、メス産卵弁はペン先状である。胸部の黒条が発達する個体が多い。成熟オスは腹部が赤化し、メスは淡褐色の個体が多いが、赤色の個体もいる。分類では、国内の種ではコノシメトンボ、ヒメアカネおよびマユタテアカネと近縁で、マユタテアカネとの間に種間雑種も知られる。備考では、分布域は広いが産地が限られ、各地で減少している。」と記されています。
この地方に棲息しているこうしたアカトンボの種類を、ようやく区別できかかっているのですが、それでも似たヒメアカネ、マユタテアカネ、マイコアカネの区別はなかなか難しいと思っています。
アカトンボとしか見えなかったアカトンボが、このように種類があり、その違いが分かるようになると、アカトンボの見る目が違って、景色が違っているように見えるから不思議なものです。
それがワクワクして楽しいのですね!
(トンボ科 アカネ属)
カモ撮りこうちゃん