長良川の土手下でノアズキらしい植物の花を見かけた!

ノアズキの花

アズキの葉と花

ここ数年前からマメ科の新しい種類に偶然出会っています。

例えば、コマツナギ、ヤブマメ、クサフジ、タンキリマメなどがあります。

連日のように歩き回っているので、これまでも見かけていたに違いないのです。

見れども見えずだったのだろうと思っています。

それまでマメ科でといえば、シロツメクサ、カラスノエンドウ、クサネム、スズメノエンドウなどでした。

最近になって、黄色い花を咲かせるノアズキらしいマメ科の植物を長良川の土手下で見かけました。

黄色い花なので、一面の緑の中で目立ちます。

見かけた瞬間にノアズキだと直感的に分かりました。

図鑑で見ていたことと、花の感じがアズキに似ていたからです。

アズキの花は、マメ科なのにエンドウのような綺麗な蝶形花ではなく、少し崩れた感じの花を咲かせます。

このノアズキの花もアズキのように崩れた感じの花でした。

「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)のノアズキには「日当たりのよい野原や山麓に生えるつる状の多年草。茎は針金状に長くのび、全体に短い軟毛がある。葉は互生し、2出複葉となり、小葉は菱形で、長さ幅とも1~3㌢ある。夏のころ、葉のわきから総状花序をだし、長さ1.5~1.8㌢の黄色の蝶形の花をつける。豆果は長さ4~5㌢、幅8㍉ほどの広い線形で、短い毛が密に生え、なかに6~7個の種子が入っている。花期は8~9月。生育地は野原。分布は本(宮城県以西)、四、九。」と記されています。

このノアズキの花の様子から、アズキの原種ではないか、品種改良したものがアズキになったに違いないと確信したのです。

ところがアズキに似たヤブツルアズキがあることも知りました。

ヤブツルアズキほうがアズキの原種と言われているようです。

「Akatonboのブログ」の「ヤブツルアズキとノアズキ」には「アズキ(小豆)の原種と言われているヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の花と豆果です。(写真略)中央の花弁(竜骨弁)がクルリとねじれている特徴のある花は、どちらもよく似ていて、観察するたびにどっちだろう?悩んでいましたが、見分けるポイントがわかりましたので紹介します。①一つ目は小葉の形と大きさ ②二つ目は豆果の形とつき方です。ヤブツルアズキの小葉は、狭卵形~卵形で葉の先が急に細くとがっています。豆果は棒状で下向きについています。ノアズキ(野小豆)の花と豆果です。(写真略)小葉はヤブツルアズキより小さく、卵状菱形で、豆果は幅の広い線形(キヌサヤ様)で上につきます。」と記されています。

どうも花の様子は、この両者は同じような花の構造を持っているようです。

この両者を区別するには、葉の形と莢の形の違いを調べると確定できるそうです。

それで調べると、やはりノアズキではないかと思われます。

莢の様子を調べれば、確定する可能性が高まります。

近いうちに見かけたノアズキの莢の様子を調べに行こうと思っているところです。

(マメ科 ノアズキ属)

カモ撮りこうちゃん