オオオナモミらしい植物を長良川の水辺の叢で見かけた!
オオオナモミが生える
オオオナモミの実(オシベとメシベ)
小さい頃はオナモミの実を採って、友達と投げ合ってセーターなどにひっつけて遊んだものでした。
その当時は叢に沢山オナモミが生っていて、秋深くなるとその実が茶色くなってくるのです。
その実をセーターなどに目がけて投げつけると、その実がよくくっつくのです。
今から考えると、そのオナモミがひっつく仕組みは、棘の先端が折れ曲がっていてひっつくらしいのです。
割と単純な仕組みなので、取り除くときにも、それほどの大変さはなく、簡単に取れた想い出があります。
ひっつきぼんぼ(山形ではこういう)の仲間には、ひっつき機能が複雑になっていて、取り除くのに苦労するものが沢山あります。
例えば、アレチヌスビトハギ、コセンダングサ、チヂミグサなどです。
アレチヌスビトハギは実が3~5個位並んでいて、ズボンにそれがくっつくと、ちょっと払ったぐらいでは取り除けません。
写真撮りの途中でズボンにその実がくっついてくるので、駐車場で地面に座り込んで30分位かけて実を取り外します。
マジックテープのように、剥がして取り除くのにその位の時間がかかるのです。
またコセンダングサの実ができると、その先端部分の棘が衣服に食い込んでひっつきます。
その先端部分が皮膚を突き刺すのでとても痛いのです。
しかもなかなか取り除けないのです。
先端の棘の部分は衣服や靴下に折れて残るので、後々まで被害が続くのです。
チヂミグサは小さい実ができるとズボンにひっつきますが、水分があるためベトベトした感じなのです。
これも取り除くのに時間がかかります。
他にも何種類がありますが、今のところ、困った存在の代表格といって良いでしょう。
最近は昔見かけていたオナモミは見かけなくなりました。
叢に生えていたオナモミを見かけないのです。
その代わり、木曽川や長良川の堤防下の叢で、大きめのオナモミを見かけるようになりました。
先日も長良川の水辺近くの叢にママコノシリヌグイを探しに行った時に見かけました。
多分オオオナモミではないかと思われます。
「野草・雑草の事典530種」(金田初代、洋一郎 西東社)には「北アメリカ原産の帰化植物で、現在ではオナモミより多く見られます。茎は紫色を帯びて分枝し、大きくて暑い葉に柄があって互生します。雄花と雌花はオナモミとほぼ同じですが、全体に大形で、果苞と呼ばれるとげのついた果実が大きく、枝についている数も多いので区別できます。またイガオナモミは果苞のとげに毛が多いのが特徴です。」と記されています。
見かけたオナモミは葉柄が茶色なので、オオオナモミで間違いないだろうと考えています。
このように在来種と似た姿形の植物が日本に侵入してきているようです。
ちょっと見には、外来種とは思えないものです。
でも外来種に置き換わってきているのですね。
(キク科 オナモミ属)
カモ撮りこうちゃん