今年になってハグロトンボの交尾態を何回か見かけた!

ハグロトンボの交尾態

ハグロトンボのせめぎ合い

ハグロトンボのメスの産卵行動

今年は6月初旬に、いつか見たいと思っていたアオハダトンボを、南濃町津屋の用水路で見かけました。

アオハダトンボは7月中旬には見かけなくなりました。

発生時期は1か月半位でした。

7月半ばになると同じ場所付近でハグロトンボを見かけるようになりました。

両方のトンボが混在している時期が少しありました。

8月を過ぎると、ハグロトンボが沢山発生してきます。

そこら中がハグロトンボだらけといっても良い程の数です。

この地域はハグロトンボが周辺では一番多いのではないかと思われます。

そのハグロトンボは7月半ばから9月下旬の現在まで見かけています。

十月半ば位まで見かけるのではないかと思っています。

ハグロトンボの発生期間はアオハダトンボより長いようです。

アオハダトンボのオスとメスの交尾態を一度だけ見ました。

オス同士の激しいせめぎ合いがあります。

その合間にオスとメスの追いかけっこがあって、その途中ではオスとメスの両方共がそれぞれ水面上にポトンと落ちて、少し流されるとまた飛び上がるのを繰り返します。

そしてオスとメスがうまく交尾して、数十秒経って離れると、メスは水中に潜って産卵していました。

その様子を近くでオスが見ていました。

ハグロトンボは今年3回ほど交尾態を見かけました。

その前には、やはりオス同士の激しいせめぎ合いがありました。

そんな中で突然オスとメスが交尾態になるものが出てきます。

オス同士のせめぎ合いの途中で、メスも近くにとまっていて、せめぎ合っているオスのうちの1匹がその近くのメスと交尾しました。

単なる激しい縄張り争いか、オス同士のせめぎ合いの場面ではないかと思っていたのですが、近くにメスがいて交尾したのです。

やはり数十秒間、交尾態のままじっとしていて、そこから両者が離れていきます。

交尾する前に水面にポトンと落ちるというアオハダトンボの行動は見られませんでした。

離れたメスは、それからセキショウモが水面に出た場所で産卵していました。

水面上のセキショウモの葉に埋め込み産卵しているハグロトンボのメスを度々見かけるので、その前に交尾がすんでいるのだろうと思われます。

ハグロトンボの場合には、水中に潜って産卵しているものは見かけていません。

アオハダトンボとハグロトンボでは産卵形態が違うようなのです。

これまで秋口になると、ハグロトンボの産卵の様子を撮りたくて、何回もハリヨ公園(南濃梅園)の湧水池から津屋川に流れ込む小川に出かけていましたが、交尾態はおろか産卵風景も見かけていませんでした。

場所と産卵時期の違いかも知れません。

今年は交尾態と産卵風景を撮ることができて幸運だったと思っています。

(カワトンボ科 アオハダトンボ属)

カモ撮りこうちゃん