南濃町津屋でキツネノカミソリの花を見かけた!
キツネノカミソリの花とツボミ
キツネノカミソリは、夏になると東北ではよく見かけたものです。
山形から宮城県側に山越えすると、その道路端の叢で、花茎を伸ばしたり花が咲いているキツネノカミソリを見かけたものでした。
色合いは橙色ですが、花もほっそりしていてヒガンバナとそっくりです。
でも花弁(ハナビラ)は細長いのです。
花の咲く時期はヒガンバナよりは1か月位早いようです。
蟹江に戻ってから、あちこち歩き回っていますが、キツネノカミソリを見かけていませんでした。
ところが8月18日に南濃町津屋に出かけた時、近くの素戔嗚神社の境内で、キツネノカミソリが沢山咲いているのに出会いました。
この神社は、殆ど手入れがされておらず、周りはスギ林になっています。
下草は定期的に刈られているようですが、薄暗い感じの環境です。
一週間前にでかけたときには、キツネノカミソリは咲いていませんでした。
咲く時期になると花茎を伸ばして花を咲かせるようです。
ヒガンバナと同じ生態ではないかと思われます。
この地方では、定期的に土手や畑周辺などは草刈りで人の手が入っています。
その為に昔からある植物が消滅して見ることが出来なくなっているのです。
それに比べると神社の境内はそうした草刈りは余り行われずに、昔からある植物も生き続けているのかも知れません。
この境内では、ヒメカンアオイも見かけています。
ウィキペディアのキツネノカミソリでは「明るい林床や林縁などに自生する。早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落とす。盆(8月なかば)前後になると花茎を 30〜50cmほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。雌雄同花で花弁は橙色が6枚。本種には、結実するものと、しないもの(三倍体、2n=32)がある。葉の形や花と葉を別々に出すところ、有毒植物である点ではヒガンバナと共通するが、花の形および葉と花を出す時季は異なる。毒成分はリコリンなど。外用で薬とすることもあるが、決して口にしてはいけない。特に花の色や形、花の付き方だけ見ると食用にされたり、薬草として服用されることもあるノカンゾウなどのワスレグサ属の植物に非常によく似ているので注意が必要である。また分布は東アジアの一部(日本と朝鮮半島)に分布する。日本では本州・四国・九州に分布する。」と記されています。
ヒガンバナ同様に夏季休眠する植物ですが、結実するものとしない(三倍体)ものがあるようです。
ヒガンバナは人の手で植えられて増えているのですが、このキツネノカミソリはどのように広がるのか知りたいところです。
キツネノカミソリが、この地方でも生えていることを知って嬉しくもあり、驚いたのも本当です。
(ヒガンバナ科 ヒガンバナ属)
カモ撮りこうちゃん