南濃町津屋の神社でウバユリを見かけて驚いた!

南濃町津屋の神社の境内で見かけたウバユリ

天童在住に見かけたウバユリ

天童在住の時は、春になると樹林の薄暗い湿った場所で大きな葉を出しているウバユリをよく見かけました。

その葉の大きさと薄暗いところに生えている様子から、気味が悪い印象まで持っていたのです。

一度だけ、紅花トンネルに抜ける高瀬のハス田近くの叢で、咲いているウバユリを見かけたことがありました。

明るいところにも咲くのかと驚いたことを今でも覚えています。

東北でよく見かけていた印象から、ウバユリは東北にだけ生えている植物だと思い込んでいたのです。

蟹江に戻って10年になりますが、その間ウバユリを見かけたことはありませんでした。

私の中で当たり前を思っていたのです。

先日(7月20日)に南濃町津屋のハグロトンボとアオハダトンボの写真を撮りに行った時に、町内にある白山神社の薄暗い境内の叢の中で、ウバユリが咲いているのを初めて見かけました。

東北に咲いているウバユリに比べると貧弱な感じです。

そこで写真を撮りました。

それからハグロトンボの写真を撮ってからの帰りに、民家近くの神社の境内脇は大きな杉林になっています。

杉林の方から入っていくと、参道近くの叢にウバユリが咲いていたのです。

ここも薄杉林の下の暗い叢でした。

そこで写真と動画を撮りました。

この神社の鳥居を見ると新明系だったので、アマテラス系の神社なのだろうと思いました。

その神社の入り口である道路まで出ると、スサノオ神社と記されていました。

スサノオ神社は初めて見たように思います。

京都の八坂神社は、スサノオ命を祀っている神社です。

だからスサノオ神社があっても不思議ではありませんが、こんな養老山地に近い津屋に、こうした神社があることに驚いてしまいました。

「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)には「太い茎の下半分に数枚の大きな葉をつけ、茎の先に筒形の花を横向きに数個咲かせます。花が咲く頃に葉がボロボロになり朽ちていることが多いことから、葉なしと歯なしをかけて姥(うば)を連想したことが名の由来です。よく似たオオウバユリは中部以北に分布し、全体に大形で花が10~20個つきます。鱗茎は良質のデンプンを含んでいます。生育地は林内、林縁。分布は本州(東北南部以西)~九州。花期は7~8月。高さは50~100㎝。花色は緑白色。」と示されています。

私がこれまで見かけてきたウバユリは、オオウバユリではなさそうです。

それにしてもこんなところで、ウバユリに出会えるなんてと思ってしまったのです。

(ユリ科 ユリ属)

カモ撮りこうちゃん