イヌゴマだと思われる植物に出会った!
イヌゴマ
イヌゴマのいろいろ
7月15日に南濃町津屋の清水池に行きました。
ハリヨの写真を撮るためではなく、6月初旬から見かけていたアオハダトンボをまだ見られるかどうかを確認することが目的でした。
行ってみるとその用水路のセキショウモにアオハダトンボはいませんでした。
その代わりハグロトンボがとまっていました。
場所を変えて観察していたら、アオハダトンボのメスが1匹とまっていましたが、オスは見られず、子孫を繋ぐことは出来ないだろうなと思ってしまいました。
「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)によれば、成虫の発生期間はアオハダトンボが6月~7月半ばで、ハグロトンボが6月下旬~9月上旬となっています。7月15日は、アオハダトンボがいるにしても成虫時期の終わりだと思っていたのです。メスが1匹いたのを知って、まだ生きているものがいるのかと思ったのです。
その場所から、津屋川の土手の方に遊歩道を歩いていくと、左側の叢に花を咲かせている植物がありました。
唇形花で、雰囲気からするとシソ科ではないかと思われます。
その茎を触ってみたら、やはり四角だったのです。
シソ科の植物に違いないと思いました。
家に帰って、図鑑で調べてみるとイヌゴマだと思われました。
昨年も同じ場所で見かけていたように思いますが、名前を同定できたのは初めてでした。
「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)には、「湿り気のある草原などに生え、地下茎を伸ばして広がっていきます。直立すると四角形の茎に短い下向きのとげがあるので、触るとざらざらします。対生する披針形の葉には葉面に深いしわがあり、縁に鋸歯があります。茎の先に花穂を出して淡紅色の唇形花を輪生状につけます。実の形がゴマに似ているのに、利用価値がないことが名の由来。生育地は湿地、やぶ際、水路わき、河川敷。分布は北海道~九州。花期は7~8月。高さは30~50㎝。花色は淡紅紫色。」と記されています。
私の見かけたイヌゴマは、その特徴そのものはイヌゴマですが、花の色は白っぽい感じに見えました。
今年はこのイヌゴマの他に、シソ科ではタツナミソウも見かけています。
まだイヌゴマの名前を同定できただけで、その生態は全く分かっていないのですが、これから知っていくのも楽しみなのです。
また歩き回っていると、少しずつ新しい植物に出会うことができるのも、写真撮りの醍醐味かも知れません。
社会では人間関係に関わることに関心がある人が多く、こうした面白さを共有できる人が余りいないのが残念です。
(シソ科 イヌゴマ)
カモ撮りこうちゃん