タブノキの実をやっと確認できた!
タブノキの実
タブノキにとりついたアオスジアゲハの幼虫
タブノキの芽鱗
タブノキを知るきっかけはアオスジアゲハと関連があります。
小さい時から見かけているブルーの色合いがとても綺麗なアゲハです。
このアオスジアゲハは小さい頃の想い出と深くかかわっていて、住んでいた社宅の隣の西陵商業の垣根のサンゴジュの上に覆い被さっていたヤブガラシの花の蜜を吸いに来ていたのです。
また道路では水が撒かれた場所に降りて吸水していました。
捕るのが難しいチョウでした。
このアオスジアゲハが神社のクスノキの上を飛び回っていました。
クスノキはアオスジアゲハの幼虫の食草です。
オスが、産卵に来るか産卵したくなるメスを待ち構えているからなのです。
クスノキの葉を千切って揉むと、樟脳の匂いがします。
その匂いはかなり強烈な匂いです。
私の中では「アオスジアゲハとクスノキは」は小さい時から対連合されていました。
このクスノキは照葉樹林帯に属する地域に生えています。
基本的にはテケテカと太陽を反射する木々たちです。
だから、アオスジアゲハは照葉樹林帯にだけ住むチョウだと思い込んでいたのです。
ところが山形県酒田市や日本海に浮かぶ飛島にもアオスジアゲハが棲息していることを知りました。
日本海側でも育つクスノキ科のタブノキがあったからなのです。
アオスジアゲハはタブノキにも卵を産むようなのです。
住んでいる蟹江周辺にもタブノキがあるのではないかと探し回りました。
日光川ウォーターパークにそれらしい木が生えていました。
でも確信は持てませんでした。
その写真をフェイスブックに投稿し尋ねると、確かにタブノキだとの反応がありました。
タブノキは葉が出る様子が互生なのですが、枝の先端部分に集まっているように見えるのです。
そうした木にはヤマモモ、ユズリハ、トベラ、マテバシイなどがあり、最初はなかなか同定できませんでした。
弥富市の海南こどもの国の園内を歩きていた時に、その葉に体が緑で頭に横に白い線が入った幼虫を見かけました。
最初は何の幼虫だろうと思ったのですが、少し経ってからアオスジアゲハの幼虫ではないかと思い当り、調べてみると確かにアオスジアゲハの幼虫だったのです。
やはりこの木はタブノキだと確信しました。
ところがタブノキの実ができている様子は見かけたことがありませんでした。
いつか見たいと思っていました。
弥富市の三ツ又池公園の遊歩道脇に、標識がついているタブノキがあって、6月半ばに実が沢山ついていたのです。
その実がついている花柄は橙色だったのです。
図鑑で見ていたものと同じで、「これがタブノキの実か」と思いました。
数日前、木曽川西岸の雑木林にでかけた時も、橙色の花柄がある木を見かけました。
これもタブノキだと自信をもって言えるようになってきたのです。
分かると嬉しいものですねー。
(クスノキ科 タブノキ属)
カモ撮りこうちゃん