アオハダトンボのオスの縄張りを守る行動は、とても強いようだ!
アオハダトンボのオス
アオハダトンボのメス
メスがオスに迫る?
アオハダトンボのいろいろ
昔から一度は見てみたい、もう一度見てみたいと思っている動物は何種類かあります。
トンボでは、小さい時に神社のヤブなどで見かけていたカトリヤンマや天童の職場に入り込んできたオオルリボシヤンマなどは、もう一度見てみたいトンボです。
一度も見ていないトンボで、実際に見てみたいと思うトンボには、アオヤンマやアオハダトンボ等がいます。
アオハダトンボは翅がブルーでとても綺麗なカワトンボ科の仲間です。
同じ仲間のハグロトンボは小さい頃から見かけていましたが、今では西尾張では殆ど見かけません。
海津市南濃町津屋のハリヨ公園(清水池近く)に行くと、まだハグロトンボが沢山棲息しています。
そこまで行ってハグロトンボを5~6年前から、写真に撮っています。
写真を撮りだすと、交尾態や産卵行動の様子の写真も撮りたくなって、同じ年に何度も通いました。
秋口になって、湧水池から津屋川に流れ込む小川のセキショウモの水草の上で、ハグロトンボのメスが産卵している光景を撮りました。
今年(2025年)の6月初旬に、公園近くの清水池にハリヨの写真を撮りに行きました。
水面からハリヨがいるのが分かるものの、写真を撮ると水面のさざ波でハリヨがぼけて使い物にならないのです。
動画では何とかハリヨの様子を撮ることができました。
その湧水する清水池から出る綺麗な水が、津屋川まで用水路で流れていきます。
その中にセキショウモが揺れています。
その流れが少し淀んだ場所に、セキショウモが水面に出ている所があり、ハグロトンボかと思われるトンボがとまったり飛んだりしていました。
見た瞬間ハグロトンボではないのではないかと思ったのです。
その日は晴れていて、時々開いた翅がブルーに輝いているのです。
こんなカワトンボは初めて見ました。
瞬間的にアオハダトンボのオスではないかと思ったのです。
このトンボは、私にとって憧れのトンボでした。
近くにメスもとまっていました。
白い偽縁紋があり、ハグロトンボのメスとは明らかに違っていました。
2~3日後に行ってみると、そこには4~5匹のメスと、1匹のオスしかいません。
やはり数が少ないのだろうかと思ったのですが、観察していると、時々他のオスは侵入してきて、オス同士が激しくやりあっていました。
そのせめぎ合いは言葉では言い表せないような凄まじさでした。
これまで、ショウジョウトンボやコフキトンボのオスのせめぎ合いを見かけていますが、それ以上に凄まじさなのです。
アオハダトンボのオスの行動から、オスは縄張りを占有していて防衛しているのではないかと思われます。
縄張りにはメスが4~5匹いるのです。
その様子からトドやアザラシのハーレムのように思ってしまいました。
皆さんにも見て貰いたいものです!
(カワトンボ科 アオハダトンボ属)
カモ撮りこうちゃん