ツバメシジミが泥地で吸水していた!

6月に泥地で吸水するツバメシジミ

ツバメシジミの交尾態

ツバメシジミのオス

ツバメシジミのメス

蟹江周辺で見かけるシジミチョウの仲間にはベニシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミなどがあります。

他にムラサキシジミも見かけたことがありますが、十年間に二度見かけただけです。

天童に住んでいた頃は、色々なシジミチョウを見かけていたのですが、蟹江では種類は少ないようです。

春先はベニシジミとツバメシジミをよく見かけます。

この両者は早春から咲き出すニホンタンポポの花の吸蜜をしている姿を何度も見かけます。

五月の終わりから六月にかけてはベニシジミとツバメシジミを見る回数が更に多くなってくる印象があります。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)では、ベニシジミの羽化の最盛期は七月下旬~八月中旬、ツバメシジミの最盛期は七月下旬~八月下旬となっています。

どちらも真夏が羽化の最盛期のようです。

でも六月になるとこの二種類のシジミチョウを頻繁に見かけるのです。

ツバメシジミは、この時期に交尾態になっているものも見かけます。

昨年、ツバメシジミの集団が湿った泥地で、吸水している場面を見かけました。

泥地などで吸水する行動は、他のチョウでも見かけています。

例えば、アオスジアゲハは水を道路に撒くと、そこに寄って来て吸水しているのを小さい頃から見かけていました。

また小便をした道路にも来たこともありました。

アゲハチョウもこうした吸水行動をします。

これらは単独か、多くて数匹で行っているのを見かけます。

秋口を過ぎると、多数のキタキチョウが泥地に集まって吸水している様子を見かけるようになります。

この行動が見られるのは、決まって秋口を過ぎた時期なのです。

その数は多い時には何十匹の時もあり、近くに行くとパアッと四方に飛び立っていき、しばらくすると何匹かがまたそこに戻ってくることを繰り返します。

翅の色が黄色なので、全てオスだと思われます。

なぜこの時期にオスが集まって来るのか疑問なのですが、精子形成の成分を吸水に来ている可能性がありますが、その疑問は解けないままです。

今年になって、六月半ばに木曽川東岸の泥地でツバメシジミが十匹位集まって吸水しているのをまた見かけたのです。

もしかするとツバメシジミもオスだけが吸水している可能性があります。

フジバカマに集まるアサギマダラのオスのように、精子形成のためにその成分の吸水と関係があるかも知れません。

でも単なる吸水かも知れません。

今のところ、とにかく不思議な行動だと思っているのです。

(シジミチョウ科 ツバメシジミ属)

カモ撮りこうちゃん