ツマキチョウを天童の原崎沼で見かけて、とても驚いた!
5月原崎沼で見かけたツマキチョウ
4月半ばに永和で見かけたツマキチョウ
これまで見かけたツマキチョウのいろいろ
蟹江周辺では、ツマキチョウは永和の雑木林で少数見かけています。
最初に見かけたのは5年ほど前で、雑木林の林縁部分に咲くアブラナ科の花や、カラスノエンドウやホトケノザの花の蜜を吸ったりしていました。
その見かけた時期は4月の半ば頃でした。
翌年もほぼ同じ頃にツマキチョウを見かけました。
その翌年(3年目)はなぜか4月下旬に見かけたのです。
その年は春暖かく半月位早い感じでした。
大まかな時期はほぼ決まっていても、具体的に羽化する時期がばらついているようなのです。
永和の雑木林のツマキチョウは4月の下旬に入ると、ほぼ見られなくなります。
発生時期はかなり短い感じです。
その間、見かけるツマキチョウの数はせいぜい多くて10匹位で、モンシロチョウやキタキチョウなどと入り乱れて飛んでいることが多いのです。
他のチョウに較べて数が少ないので、来年は見られるのだろうかと心配してしまうのです。
今年も偶然4月半ば頃に見かけましたが、その数は数匹程度でした。
最初の頃は、羽化した場所付近を飛んでいるツマキチョウが、数日経つと関西線のヨシ原や永和の沼の方に遠征して行きます。
元に戻って来るとは思えないほどの距離なので、結局は子孫を繋げない場合が殆どではないかと思ってしまいます。
このように、蟹江周辺ではツマキチョウは希少種になっています。
今年5月に天童に出かけました。
知人に会う為と動植物の写真を撮るのが目的です。
写真撮りでは、市内の舞鶴山(人間将棋で有名)と、天童高校裏の山元沼と少し離れた原崎沼です。
ここは私が天童に住んでいた時に写真撮りに行っていた定点観測地です。
時間がある時は、山元沼から原崎沼まで丘陵地帯を2キロ位歩いたものです。
その林縁部分では色々な植物などに出会ったものでした。
例えばキンランやシュンラン、サルトリイバラ、ウツギ、フデリンドウ、ヤマジノホトトギスなどです。
その時に原崎沼の遊歩道を歩き始めたら、目の前を独特の細かく羽ばたくチョウを見かけました。
それを見た瞬間、ツマキチョウではないかと思ったのです。
飛んでいる近くまで追いかけると、翅の先端が黄色くなっているではありませんか。
ツマキチョウのオスに間違いありません。
ここでツマキチョウを見かけるなんてと吃驚してしまったのです。
追いかけて何枚かの写真を撮りました。
その後、沼の南西部の遊歩道でも、ツマキチョウらしいチョウが羽ばたいて飛んでいきました。
1匹だけではなさそうです。
この付近には生息しているのではないかと思われました。
蟹江に較べると、原崎沼では1か月遅れの5月中旬で、発生時期にズレがあるようです。
原崎沼でツマキチョウに会うなんて、幸運としか思えませんでした。
(シロチョウ科 ツマキチョウ属)
カモ撮りこうちゃん