6月5日に神社の林縁でアサギマダラを見かけた!

6月に見かけたとまっているアサギマダラ

林縁で飛翔するアサギマダラ

6月5日に海津市森下の神社境内に行きました。

ここは定点観測地の1つですが、今回アサギマダラ2匹が薄暗い林縁部分の木々の葉や茎にとまっているのを見かけました。

ここにはヤブニッケイとニッケイがかなり生えています。

最近は木の葉を1枚取って揉んで匂いを嗅ぐことが習慣になってきました。

ヤブニッケイもニッキの匂いがしますが、ニッケイの方がその匂いが強く感じます。

これらはクスノキ科の植物で、クスノキに至っては強烈な樟脳の匂いがします。

私たちの周りに生えている木々の葉には匂いがするものが少ならからずあることが分かってきました。

この時期にアサギマダラを見かけるなんてと、とても驚きました。

というのは、これまで2回ほどアサギマダラを見かけています。

1回目は10月に永和の雑木林の脇で、1匹のアサギマダラがコセンダングサの花の蜜を吸っていました。

ここも私の定点観測地ですが、それまでアサギマダラを見かけたことはありませんでした。

多分紀伊半島への移動中に立ち寄ったのではないかと思われました。

2回目はやはり秋で、愛西市の船頭平河川公園のセイタカアワダチソウの蜜を吸っていました。

この時は2匹見かけたのです。

多分これも南下して紀伊半島方面へ移動する途中ではないかと思われました。

これまで今回のように6月初旬に見かけるとは予想していなかったのです。

秋になって、山形県や長野県から南の沖縄や台湾まで飛翔するニュースや、翅にマーキングするニュースは知っていましたが、6月に海津市周辺でアサギマダラを見かけるなんて、とても不思議に思えてなりませんでした。

そこで「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)を見ると、アサギマダラの成虫発生時期は、5月上旬~6月上旬、7月下旬~8月中旬、9月下旬~11月上旬の3期になっています。

長い距離を飛翔するアサギマダラは、3期目の秋に発生したものではないかと思われます。

また「食草はキジョラン、イケマ、オオカモメヅルなど(ガガイモ科)。越冬時期は海岸付近の照葉樹林。春に北方へと移動し、夏は山地の樹林に滞在・発生、頂上付近へと集まる。秋には南下する。」となっています。

越冬範囲は照葉樹林帯の西日本、太平洋岸の茨城県までとなっています。移動した先で産卵し、それが蛹になり羽化して成虫になるようなのです。これはウスバキトンボと同じような方法ですね。

この境内にもガガイモが沢山生えていて、キジョランなども生えている可能性があります。

もしかするとここで成虫になった可能性もあります。

但し、暑さには弱いようなので、移動するなら朝早くか、夕方からだろうなと考えてしまいました。

(タテハチョウ科 アサギマダラ属)

カモ撮りこうちゃん