数年前から気になっていた植物は、ヒサウチソウだった!

叢で見かけた外来種のヒサウチソウ

数年前から春になって、木曽川の土手や愛西市の船頭平河川公園の叢で気になっている花がありました。

花の様子から唇形花なのでシソ科ではないかと思っていました。

以前は見かけていないので、きっと外来植物だろうと思います。

数年前から少しずつ数が増えてきているように感じていたのですが、どんな名前の花なのか分からなかったので、フェイスブックに投稿して尋ねてみました。

「数年前から木曽川の土手などを見かけています。茎が四角くて唇形花なので、シソの仲間だと思われます。名前などご存じの方があれば教えてください。」と投稿すると、「ハマウツボ科のヒサウチソウではないでしょうか。半寄生植物です。このところ増えているようで、河川敷などでよく見ます。」と反応がありました。

そこで、「おっしゃるように外来種のヒサウチソウのようです。名古屋近辺で見つかったようですね。シソ目なので、シソの仲間と近縁だとわかりました。ずーっと何なんだろうと思っていたので、ほっとした気分です。」と応えました。

すると「ハマウツボ科は寄生植物が多いですね。前はゴマノハグサ科だったようです。黄色いヒキヨモギもよく似ています。セイヨウヒキヨモギが増えているようです。」とコメントしてくれました。

そこで私が「ゴマノハグサ科とシソ科の花は似ていて、区別するのが大変です。ハマウツボ科は寄生植物が多いとは分かりませんでした。コメント有難うございました。」と応えました。

「花しらべ 花図鑑」のヒサウチソウ(久内草)には「地中海沿岸地方原産の半寄生の越年草。帰化植物。北アメリカやオーストラリアに帰化している。国内では、1982年に愛知県名古屋市で発見され、和名は、植物研究家の久内清孝に因む。茎は直立し、高さは10~30㎝。全体に軟毛と腺毛が密生する。葉は対生し、葉身は長さ1~9㎝の披針形、先は尖り、縁に粗い鋸歯がある。4~6月に、茎頂に穂状花序をだし、長さ2~3㎝の白色の唇弁化をつける。果実は緑色の蒴果。地域は東海、近畿。」と記されています。

今のところ東海や近畿地方に限定されているようですが、その内広い範囲に広がっていきそうです。

地中海原産なので、瀬戸内地方は気候的に似ている可能性があり、広がりだすと瞬く間に広がっていくに違いありません。

また半寄生ということですが、木曽川や船頭平河川公園の叢では、どんな植物に寄生しているのでしょう。

寄生しながら光合成もしているようです。

私の知っている植物ではヤドリギが半寄生植物です。

ギンリョウソウは真っ白で寄生植物だと思われます。

本当に世の中には、色々な植物が色々な方法で、生きているのだなぁと思ってしまったものでした。

(ハマウツボ科 ヒサウチソウ属)

カモ撮りこうちゃん