タツナミソウの野生種を初めて見かけた!
野生のタツナミソウ
白いタツナミソウ(園芸種)
タツナミソウを知ったのは、自宅の玄関先に白い花を咲かせる植物が侵入してきたことがきっかけでした。
西隣の家の庭や敷地に、その花を咲かせているのを何年も前から見かけていたのです。
それが少しずつ境界線を越えて生えてくるようになって、そして同じ花を咲かせるようになりました。
今では隣の敷地よりも私の自宅の玄関先の方が多い感じになってきています。
それがタツナミソウの園芸種である白い花でした。
4月の末から5月初旬には、白い花を咲かせています。
その背丈はそれほど大きいとは言えない感じです。
これがタツナミソウかと思ったのでした。
それまで野生種のタツナミソウを見かけてはいなかったのです。
その後何年か経った今年(2025年)の5月に、船頭平河川公園に写真撮りに行った時、木曽川と長良川を繋ぐ閘門近くの土手で、シソ科の花を見かけました。
初めてみる植物です。
花茎の先端部に唇形花を沢山つけていました。
青ピンク色で、遠くから見るとホトケノザのようにも、クサフジのようにも見えます。
分からない植物も面白がって写真にとっています。
帰って調べてみると、タツナミソウではないかと思われました。
自宅に生えている白いタツナミソウは背丈が低いのに、この野生種はそれより高く20~40cm位あります。
その唇形花も見る位置で華やかな感じさえ受けます。
「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)のタツナミソウには「広卵形の葉が対生した茎の先に唇弁花が2列に並んでつきます。花の上唇はかぶと状にふくらみ、下唇は水平に突き出て3つに裂け、中央に紫色の斑点があります。花がそろって一方を向いて咲いている様子が、打ち寄せる波頭のように見えるのが名の由来。変種の葉が小さなコバナノタツナミは、関東地方から沖縄の海岸地に分布します。野原、丘陵。本州~九州。花期は4~6月。高さは20~40㎝。花色は青紫色。」と記されています。
もしかして、自宅に侵入してきたタツナミソウは、コバノタツナミかもしれません。
その野生種の白色型ではないかと予想しています。
「変わり種、はしりもの」は社会にとって価値のあるものになるので、白色された白のタツナミソウは園芸種として植えられていると思われます。
本当かなー。
(シソ科 タツナミソウ属)
カモ撮りこうちゃん