ジャコウアゲハを4月20日に見かけた!

叢の上を飛ぶジャコウアゲハ

カラスノエンドウにとまったジャコウアゲハ

久し振りに海津市南濃町にでかけました。

ここ数年見かけていたニュウナイスズメはもう北に移動してしまって見かけませんでした。

南濃町の大きな用水路の脇にある雑木林で何か撮りたい動植物がないかと探索していた時、ジャコウアゲハが1匹飛んでいるのを見かけました。

こんな時期にもうジャコウアゲハが飛んでいるのかと驚いたのです。

少し離れた雑木林の林縁部分でも、ジャコウアゲハのオス3匹ほどがメスを探して飛び回っています。

四月のこの時期にもう飛び回っているのかと驚いてしまったのです。

ジャコウアゲハは初夏になると見かけるアゲハという印象だったので、こんな早い時期に見かけるなんてと驚いてしまったのです。

「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編 誠文堂新光社)にはジャコウアゲハの成虫の出現時期は4月下旬~5月下旬、6月下旬~7月下旬、8月中旬~9月下旬の3期になっています。そのことから、見かけたのは一期目の出現し始めのジャコウアゲハのように思われます。そして頻繁に叢の上を行ったり来たりしながら飛翔していました。それも翅の色が黒いことから、全てオスだと思われます。

私の経験では、どの昆虫もオスが早く出現し、遅れてメスが出現してくる印象が強いのですが、このジャコウアゲハでも、出現の初めだからかオスだけでした。

この雑木林周辺では、3年程前からジャコウアゲハを見かけています。

ということは、幼虫の食草であるウマノスズクサ、オオバウマノスズクサ、リュウキュウウマノスズクサなど(ウマノスズクサ科)がこの近辺にあるということです。

今のところ、私はウマノスズクサを同定できないままでいますが、この近くに沢山のウマノスズクサの仲間が生えているのでしょう。

いつか探してみたいと思っています。

私の小さい時の名古屋周辺の記憶では、黒いアゲハでは、昔はクロアゲハを沢山見かけていたのですが、その後ジャコウアゲハに変わってしまいました。

今ではそのジャコウアゲハも見かけなくなり、今よく見かけるのは南からやってきたナガサキアゲハです。

蟹江周辺では柑橘類の木が沢山植わっていますが、幼虫の食草が沢山あるのに、クロアゲハはほぼ全滅し、その代わりにナガサキアゲハに変わっています。

またジャコウアゲハの幼虫の食草であるウマノスズクサの仲間が、この辺りではなくなってしまっているのだろうと思われます。

これらの変化は人間による自然環境の改変によるものと考えられます。

ジャコウアゲハの観察を通して、幼虫の食草であるウマノスズクサを是非見つけ出したいと思っているのです。

上手く出来ると良いなぁと考えているところです。

(アゲハチョウ科 ジャコウアゲハ属)

カモ撮りこうちゃん