2年振りに海津市でオドリコソウを見かけた!
4月20日に見かけたオドリコソウ
群生するオドリコソウ
東北にいた頃は、春になると土手や叢でオドリコソウを見かけました。
似た名前のヒメオドリコソウは小さい頃からいたるところで見かけていたのですが、オドリコソウを見かけたのは、東北に住むようになってからです。
これがオドリコソウなのかという思いで見たものでした。
そしてオドリコソウは東北特有のものだと思っていたのです。
昨年5月に天童に出かけた時、市内の舞鶴山の中腹の叢の中で、オドリコソウが群生しているのを見かけました。
少しピンクがかったオドリコソウでした。
私が今住んでいる西尾張や岐阜県海津辺りでは、戻ってからオドリコソウは見かけていなかったので、この辺りには生えていないのだと思い込んでいたのです。
ところが2年前の4月下旬に海津市のハリヨ公園近くの叢の中で、オドリコソウを初めて見かけました。
この地方にも咲いているのかと仰天したのです。
その時写真を撮りましたが、その翌年の5月頃に出かけた時は全く見かけなかったのです。
もしかしたら草刈りで全滅したか、時期が遅かったからかと思ったのです。
そこで今年は4月20日に出かけてみました。
すると公園の手前の道路端にオドリコソウが群生して花を咲かせていました。
そこで車を停めて写真を撮りました。
その後公園の駐車場まで行って、2年前に生えていた場所に行くと、今度はオドリコソウが生えていたのです。
去年は来る時期が遅かったから見られなかったのでしょう。
「日本の野草」(林弥栄編 山と溪谷社)には「東アジアの温帯に広く分布する多年草。茎の根もとから群がって直立し、30~50㌢になる。葉は対生し葉柄があり、広卵形。葉の表面及び裏面の脈上にまばらに毛があり、ふちにはあらい鋸歯がある。花は白色または淡紅紫色の唇形花で、上部の葉のわきにつく。花冠は長さ2~4㌢あり、上唇はやや平たいかぶと形でふちに長い毛がある。下唇は3裂し、中央の裂片は大きく前方に突き出し、2浅裂している。和名は踊子草で、花の形が笠をかぶった踊り子の姿を思わせることによる。花期は4~6月。生育地は野原、道ばた。分布は北、本、四、九。」となっています。
この説明では、どこにも生えていそうなものですが、私が歩きまわっている西尾張と岐阜県海津市周辺では、ここだけでしか見かけていません。
この地方では珍しい存在ではないかと思っています。
また花の色には黄色いものがあると聞いたことがありますが、まだ実際に見かけたことはありません。
この地方でオドリコソウの存在を知り、それを見ている人がどの位いるのか、疑問に思っています。
これからも長く存在してくれることを願うばかりです。
(シソ科 オドリコソウ属)