ハコベの仲間のノミノフスマはなかなか可愛い植物だと思う!
永和の田んぼの岬で見かけたノミノフスマ
木曽川東岸の畔で見かけたノミノフスマ
戸田川緑地で見かけたノミノフスマ
ハコベはナデシコ科ハコベ属の仲間ですが、その仲間全体がどれも植物自体や花も小さいので、じっと見つめることなく過ごしてきました。
単にハコベとしか認識してこなかったのです。
でもハコベに目を向けるようになって、蟹江周辺でそ他の種類も花を咲かせていることを知るようになりました。
この辺りで見かけるハコベの仲間にはコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベ、ノミノツヅリ、ノミノフスマ、ツメクサなどがあります。
どれも花は小さく、5枚のハナビラを持っています。
その多くは1つのハナビラが二つに割れているので、10枚のハナビラのように見えます。
よく見ると美しく可愛らしい花だと思います。
それでもコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベは葉が大きく、その茎の先端に花を咲かせるものの、花を咲かせる時期が違うようです。
3月~4月にかけては、見かけているのは殆どコハコベでした。
どこかにミドリハコベがある筈と探しているのですが、4月半ばになってもまだ見かけていません。
ただ写真を撮っているので、そのうちに見かけるようになるのではないかと思っています。
またウシハコベは夏を過ぎて見かけているので、春には見られないものかも知れません。
これらの3つのハコベも、季節的な住み分けをしている可能性があります。
ところでそれ以外のノミノツヅリとノミノフスマですが、ハコベと雰囲気が違います。
今回書くノミノフスマは茎がすらっとして葉が小さく、花びらが綺麗で均等に並んでいます。
なかなか美しいと思わせる花です。
そのノミノフスマを、永和の雑木林傍の田んぼの畔、愛西市立田の木曽川東岸の土手下の田んぼの畔、戸田川のタンポポが咲いていた叢の中で見かけました。
「野草・雑草の事典530種」(金田初代 洋一郎 西東社)には「全体に毛がなく地面を這うように広がります。花は5弁ですがハコベ同様、V字型に裂けるため、全開すると10弁花のように見えます。秋のころまで次々と咲きますが、遅く咲いた花は花弁の発達が悪く、花弁が短かったり、花弁がないこともあります。名の衾は夜具の一種で、小さな葉をノミの布団にたとえたのが名の由来です。生育地は田畑の畔、道ばた、草地、荒れ地。分布は北海道~九州。花期は4~10月。高さ10~30㎝。花色は白。」となっています。
他に「無毛で、よく枝分かれして群がるように広がる。葉は長楕円形で長さ1~2㎝。淡緑色で質は軟らかく柄がなく対生する。」とも記されています。
このノミノフスマが畔などで群生して咲いていると、見事だなぁと思ってしまうのです。
皆さんも散歩の途中で、この小さい可愛らしいノミノフスマを是非探してみてください。
見たら感動すると思いますよ。
(ナデシコ科 ハコベ属)
カモ撮りこうちゃん